一部で期待されていたLightning端子の通信速度向上ですが、iPhone14 Proシリーズでも相変わらず、USB2.0相当の速度が維持されていることが分かりました。
ProRAWファイル対応なのに
iPhone14シリーズの上位モデルであるiPhone14 Pro/Pro Maxは、メインカメラの画素数が4,800万画素で、ProRAW(Apple独自の規格で高画質なRAWデータ)画質で写真を保存することができます。
となれば、当然ファイル容量も大きくなるため、データの転送において高速化が期待されるところですが、Lightningコネクタはこれまでと変わらず、最大480MbpsのUSB2.0速度に制限されていることが分かりました。
なお、2015年の初代iPad ProではUSB3.0をサポートし、最大5Gbpsでの速度を実現していたため、技術的に不可能というわけではありません。
USB-Cに切り替わる前兆か
Appleもそうした状況を理解しているのか、Macや他のAppleデバイスでフル解像度のProRAWファイルにアクセスする際は、iCloud Photosを利用するか、AirDropによるワイヤレス転送を推奨しています。
幸いにも2023年に登場予定のiPhone15シリーズでは、欧州での規格統一運動などの影響を受け、Lightningは廃止されUSB Type-C(USB-C)ポートへ移行するとの見方が一般的です。USB-Cであれば最大10Gps、Thunderbolt3なら最大40Gbpsの速度が実現する予定です。
Appleとしては、どうせUSB-Cに切り替えるのであれば、わざわざ今回のためにLightningをUSB3.0速度に合わせる必要はないと考えたのかも知れません。
Source:MacRumors
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-488025/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania