いまやブームを超えて、ライフスタイルの中に定着している感のあるサードウェーブコーヒー。その影響はコロナ禍を経てますます大きく、浅煎りのくっきりとした酸味を自宅でも楽しもうという人が増えています。
自分好みの豆も挽き方も、淹れ方もおおよそわかってきた…となれば、今度は焙煎具合が気になってくるというのがコーヒー好きの性(さが)というもの。いっそ自宅で焙煎したい!という人に、ダイニチ工業より発売予定の家庭用コーヒー豆焙煎機「カフェプロ MR-F60A」(予想実勢価格:3万円前後)をご紹介。一般家庭のキッチンにもおさまるコンパクトサイズながら、本格的な熱風式焙煎が楽しめる焙煎専用機です。
一大コーヒーブームの中、家庭で気軽に使えるミルやドリッパー、コーヒーメーカーなどはかなり選択肢が増えていますが、こと焙煎機に関しては「コレ!」という選択肢があまり見当たらない、というのが正直なところではないでしょうか。
焙煎する面白さや雰囲気は味わえるけれど、実用性という意味では少々物足りなかったり、かといって実用性を求めれば価格もサイズも業務用に近いレベルまで跳ね上がったりして、カジュアルに使いこなせるプロダクトがなかなかありませんでした。
そこに登場するのがこの「カフェプロ MR-F60A」。製造販売元であるダイニチ工業は、もともと新潟を本拠に家庭用暖房機などを主力製品とする石油燃焼機器の専門メーカー。ファンヒーターの開発・製造で培った温度制御技術やニオイを抑える触媒技術などを応用し、1997年より焙煎機能付きコーヒーメーカーで市場に参入。2000年にはその焙煎部のみを独立させるとともに性能・機能アップを果たした業務用焙煎専用機を発売しています。
今回発売された「カフェプロ MR-F60A」最大の特徴は、幅242×奥行き186×高さ277mmというコンパクトサイズながら、ムラの少ない均一な焙煎を可能にしていること。その秘密は本体に搭載するパワフルなヒーターとふたつの温度センサーにあります。
ヒーターによって温められた熱風が豆を回転させながら渦状に吹き上げられるのですが、その熱風の通り道に、ふたつの温度センサーを位置をズラして設置しています。ひとつめのセンサーで狙った温度に調整し、さらにふたつめのセンサーを使い気温や豆の量による温度のズレを感知し微調整。繊細な温度管理によって、常に適切な焙煎温度をキープできるというわけです。
コーヒー豆は、焙煎してから時間が経つにつれて味や風味が変化するものですが、焙煎前の生豆の状態であれば、1〜3年間もの長期保存が可能なのだそう。ということは、自宅で焙煎できれば、自分好みと味と香りを、好きなときに好きなだけ楽しむことができるかも! もちろん狙った通りの焙煎具合、狙った通りの熟成具合を見定めるまでにはそれ相応のトライ&エラーを要しますが、マニアにとってはその試行錯誤こそが醍醐味。この楽しさが3万円前後から手に入るって、むしろ安すぎやしませんか? 発売は来年1月末からで、同社直販サイトにて順次注文受付予定となっています。
>> ダイニチ工業
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/477451/
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