【iPad Hacks_32】
iPadシリーズでは、「Sidecar」や「ユニバーサルコントロール」とったMacとの連携機能が利用可能です。しかし、iPad本体だけがあっても、こうした機能は使いづらいもの。本稿では、どういった周辺機器があると、iPadの連携機能が使いやすくなるのか、紹介しましょう。
■iPadを持ち運ぶとき
Sidecarを始めとしたiPadとMacの連携機能を使う場合には、最低限iPadを立てかけるスタンドを用意しておきましょう。タブレット向けのスタンドなら、どのような製品でも使えますが、MacBookなどと同時に携行することを想定するならば、カバンの中で邪魔にならないタイプがおすすめです。
具体的には、折りたたみ可能なスタンドをひとつ備えておくと良いでしょう。バリエーションは100円均一ショップなどで販売されているようなものから、Amazon.co.jpなどのECモールなどで購入できる数千円の製品などさまざま。ただし、期待する機能としては、立てかける角度の調整ができるとベター。机や椅子の高さなどによらず、MacBookのディスプレイと同じ角度に調整できます。
一方、すでにiPad用のキーボードケースを持っている場合には、それをそのまま使えば十分です。特にMagic Keyboardのように画面角度を調整しやすい製品ならば、スタンドとしての使い勝手も良いので、別途折りたたみスタンドを用意する必要はなくなります。ただし、MacBookにキーボードケース付きのiPadを携行するとなると、重量はそれなりに増えるので、その点は理解しておきましょう。
■持ち運ばずに自宅で使うとき
iPadを外に持ち出さず、自宅の書斎などで使うならば、上述したスタンド以外にも、タブレット用アームが選択肢に入ってきます。
タブレットを固定可能なアームを利用するメリットは、iPadをMacの横ではなく、上側にも設置できること。あるいは、iMacやMac miniをディスプレイに繋げている場合、ディスプレイと合わせた高さにiPadを固定できます。
Sidecarもユニバーサルコントロールも、視線の行き来がスムーズになった方が扱いやすいものです。横並びが使いづらいと感じる場合には、こうしたアームを検討してみましょう。幸い、一般的なモニターアームと比べると、タブレットを固定可能なアームは、設置も簡単なものが多いので、さほどハードルは高くありません。
■Sidecarの接続が不安定なとき
Sidecarは、iPadとMacの両方で、Wi-FiとBluetoothをオンにした状態で使う必要があります。一方、電波干渉などがある環境だと、接続が不安定になりがちです。何度も再接続を行わないといけない場合、接続操作を繰り返すことが負担になってしまいます。
そのため、iPadとMac間を接続するケーブルを併用しておけば、接続が安定し、デバイスへの給電も行えるようになります。
実際、Sidecar機能を使い始めるタイミングでは、Wi-Fiがオンになっていないと使えません。しかし、一旦Sidecarを有効にして、ケーブル接続状態にして(Macを信頼できるデバイスとして許可して)いる場合には、Wi-Fiをオフにしても、Sidecarでの接続が継続されます。
ただし、iPadとMacが無線接続しているのか、有線接続しているのかを見分ける方法は基本的に用意されていませんし、どのような規格のケーブルを使うべきかといった情報も明らかにされていません。使用する機種や周辺機器によって想定する挙動にならない可能性があることは、ご了承ください。
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前回紹介したように、iPadOS 16では、「ステージマネージャ」機能や、画面拡張に対応し、いままでよりもノートPCのように扱えるようになりました。しかし、それはM1チップを搭載した機種に限られますし、Macを持っているユーザーからすれば、Sidecarやユニバーサルコントロールなどの機能の方が使いやすい状況は変わらないでしょう。
Macをお持ちの場合には、スタンドや、アーム、ケーブルといった周辺機器を揃えることで、ぜひサブデバイスとしてのiPadの使い勝手を向上させてみてください。
また、ユニバーサルコントロールを使う場合には、ワイヤレスマウスやキーボードの必要有無についても、合わせて検討しておきましょう。
<文/井上 晃>
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- Original:https://www.goodspress.jp/howto/477727/
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