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iFixit、iPhone14 Pro Maxを分解。修理しやすさは進化せず

iFixit iPhone14 Pro Max 分解
 
iPhone14 Pro Max分解レポートを、iFixitが公開しました。修理のしやすさが大幅に向上していたスタンダードモデルiPhone14に対して、上級モデルiPhone14 Pro Maxの内部構造は前世代を踏襲していることが分かりました。

iPhone14 Pro Maxの内部はiPhone14と大違い

iFIxitは、前日のiPhone14に続き、iPhone14 Pro Max分解レポートと動画を公開しました。
 
iPhone14では、本体を開けて内部に簡単にアクセスできましたが、iPhone14 Pro Maxでは従来のiPhoneと同様、内部にアクセスするには専用工具を使う必要があり、複雑な手順を踏む必要がある、と報告しています。
 

 
iPhone14 Pro Maxの本体背面のガラスパネル交換は549ドル(日本ではAppleCare+に加入していない場合、82,800円)と高額ですが、この費用は交換の複雑さを反映したものだ、とiFixitはコメントしています。

SIMスロットの空き地にはスペーサー

完全にeSIMに移行し、物理SIMカードスロットを廃止したアメリカ版のiPhone14シリーズでは、SIMカードリーダーがあった部分に、小さなレゴブロックのような重さ0.5グラムのプラスチック製のスペーサーが置かれています。この対応にiFixitは「スペースを無駄にしており、Appleらしくない」とコメントしています。
 

 
今後、SIMカードが不要になった空きスペースの用途として、MicroSDカードスロットが入れば、1枚100MB近い大容量となる4,800万ピクセルのProRAW写真や、8K動画撮影で必要になるストレージに対応できて素晴らしいのに、と希望を述べて、SIMカードスロットのスペースにMicroSDカードスロットを置いた画像も公開しています。
 

 
技術的にはiPhoneへのMicroSDカードスロットの搭載と耐水性の確保が可能なのにAppleがそうしないのは、ストレージ容量によって価格を上げるためであり、今後もこの方針は変わらないだろう、とiFixitは批判しています。

衛星通信専用アンテナは発見されず

iPhone14 Pro Maxには、5Gに加えてGlobalstarの衛星通信で使用する通信モデムチップである、QualcommのX65を搭載しています。
 

 
iFixitは、iPhone14 Pro Maxのロジックボードに衛星通信用のアンテナを見つけることができなかったと報告し、その理由はWi-Fiと衛星通信がともに2.4GHzの周波数帯を使用するためではないか、と推測しています。
 

 

修理しやすさはiPhone13 Proと同じ、10点中の6点

iFIxitは、iPhone14が修理しやすく進化しているのに、iPhone14 ProとiPhone14 Pro Maxが進化に取り残された理由が不明だ、とコメントし、iPhone14 ProとiPhone14 Pro Maxの修理しやすさを、iPhone13 Pro/iPhone 13 Pro Maxと同じ10点満点中6点(iPhone14より1点低い)と評価しています。
 

 

iPhone14とiPhone14 Proで内部構造が異なる理由は?

iPhone14で内部構造が刷新されたのに対して、iPhone14 Pro/iPhone14 Pro Maxは前世代の内部構造を踏襲した理由についてiFixitは、2つの理由を推測しています。
 

 
iFixitは、Appleがセルフサービス・リペア・プログラムを開始し、ユーザーによる修理を認めていることから、来年にはProモデルも修理しやすい構造になるのではないか、との期待を述べています。
 

 
しかし、iPhone14 Pro MaxのバッテリーをApple純正品に交換しても、Appleから購入した新品に交換しない限り「純正バッテリーが装着されていない」という警告メッセージが消えないなど、修理に対するAppleの姿勢にはまだ改善の余地がある、とiFixitは指摘しています。

iPhone14 Pro Maxの分解動画も公開

iFixitは、iPhone14 Pro Maxを分解する様子を紹介した、約4分50秒間の動画も公開しています。
 

 
 
Source:iFixit
(hato)

 
 

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