小型PCとしては驚異的な性能を誇るMac Studioですが、小型筐体故に発熱で本来の性能を発揮できていない可能性があります。
Mac Studioに冷却性能が高い水冷システムを取り付けた人物がYouTubeに現れ、その性能を披露しました。
Mac Studioの冷却システムを水冷式に換装
この実験はYouTubeチャンネルのLinux Tech Tipsによっておこなわれました。
オリジナルのMac Studioは空冷システムを採用していますが、より冷却性能が高い水冷システムに換装することでM1 Max/Ultra本来の性能を発揮させられるのではないかと考えたとのことです。
M1 Max/Ultraに限らず、システム・オン・チップ(SoC)は一般的に温度が高くなると熱暴走を防ぐため動作クロックを落とし、それが性能低下につながります。
性能は上がったが投資には見合わない
Linux Tech TipsはオリジナルのMac Studioと水冷式に改造したMac Studioを並べ、Cinebench R23を実行してスコアを比較しました。
その結果、オリジナルモデルのスコアが12,056なのに対し、水冷式に改造したものは12,104と、わずか0.7%の性能向上率だったそうです。
この程度の差は誤差範囲ともいえ、高価な水冷システムの費用には見合わないでしょう。
結論としては、Mac StudioにはM1 Max/Ultraに見合った空冷システムが実装されており、オリジナルの冷却システムで問題ないといえそうです。
なお、この改造のためにはMac Studioの上部に穴を開ける必要があるため、改造後のMac StudioはAppleの保証対象外となります。
最後に貴重な実験結果を提供するために改造されてしまったMac Studioに感謝し、改造後も何らかの用途で使われ続けるよう祈りたいと思います。
Source: Linus Tech Tips/YouTube via AppleInsider
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-489465/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania