産経新聞は9月21日、携帯キャリアでの大規模通信障害等が発生した場合に、他社回線での通信を可能とするローミングに関し、緊急通報だけではなく一般の通話やデータ通信を対象とする方向で総務省が検討を行っていると報じました。
障害発生時は他社回線での通話が可能に
2022年7月にはKDDIで大規模な通信障害が発生し、auやUQ mobile、povo等のユーザーが影響を受け、一部では119番などの緊急通報もできない状況となりました。
事態を重くみた総務省は、携帯キャリアで大規模な通信障害が発生した場合に、他社回線での緊急通報等を可能とする「ローミング」に関するルール作りに向けた準備を開始しました。
産経新聞によると、総務省はローミングの対象に、緊急通報以外の通話やデータ通信も含める方向で検討を行っている模様です。
ローミングを緊急通報のみに限定すると、通信障害が発生したキャリアのユーザーは、家族等との通話ができないため、消防や警察等に伝言を頼む可能性があり、緊急対応の支障となることが懸念されます。そのため、一般通話等もローミングの対象として検討していると報じられています。
総務省は9月28日に有識者会議を開催して、ローミングの条件や範囲等について議論を行う予定です。
なお、ローミングの実現には法整備やシステム開発等で3年ほどかかるとみられています。
Source:産経新聞
(seng)
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