警察庁は2022年10月1日、110番の緊急通報時にスマートフォンやタブレットから映像を送信する「110番映像通報システム」の試行運用を開始しました。現場の映像をリアルタイムで送信可能となります。
スマホから警察に映像を送信
警察庁は9月22日、各都道府県警察において2022年10月1日から110番映像通報システムの試行運用を開始すると発表しました。なお試行運用での改善事項等を踏まえて2023年4月1日から本運用が開始される予定です。
110番の緊急通報を行った通報者がスマートフォン等で撮影した映像を、警察の通信指令室や現場に向かう警察官にリアルタイムで共有可能となります。通報者からの口頭での説明に比べて、迅速に現場の状況を把握できるメリットがあります。
日本経済新聞によると、兵庫県警が2020年に運用を開始しており、傷害事件で逃走する車両を目撃者が撮影して早期検挙につながった事例もありました。
通報時の手順
通報時に、警察に映像を送信する手順は以下の通りです。なお、同じ手順で保存済の映像等も送信可能となります。
- 通報者に対して映像送信の可否を確認
- スマホ等にSMSでワンタイムURLが送信される
- ワンタイムURLにアクセス
- 口頭で伝えられたアクセスコードを入力
- スマホ等のカメラが起動し、映像を送信
- 映像が通信指令室や警察官に共有される
また朝日新聞は、公式YouTubeチャンネルにおいて、110番映像通報システムのデモンストレーションの様子を公開しています。
Source:警察庁(PDF), 日本経済新聞, 朝日新聞 / YouTube
(seng)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-492507/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania