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スノーピーク×シタテルが宇宙船内で着るために開発。キーワードは“ノンストレス”

突然ですが、あなたは宇宙旅行、行ってみたいですか? 「青い地球を見てみたい」「無重力を体験したい」なんて想像するだけでワクワクしますが、当然ながら重力の働く環境にあわせたカラダを持つ我々にとって、宇宙という環境は過酷を極めるもの。

そんなシビアな宇宙旅行におけるQOL向上を実現できる“究極のノンストレス・ウエア”を目指し、スノーピークが、衣服やライフスタイルアイテムの生産プラットフォーム事業を手がけるシタテルとの共同開発の下、宇宙船内服を製作。この船内服を一般仕様にアレンジした地上販売品として、この秋「Space Life Comfortable」シリーズ(プルオーバー:2万7500円、パンツ:2万8600円)がデビューします。

▲「Space Life Comfortable Pullover」

今回「Space Life Comfortable」の名の下に発売されるのはプルオーバーとロングパンツの2アイテム。黒一色で仕上げたセットアップは一見シンプルですが、素材にも製法にもきめ細かな配慮が光るこだわりのウエアです。

例えば素材は、ウールポリエステル素材 “NIKKE AXIO”をベースとしてチョイス。ウールの特性である優れた消臭透湿性を活かしながら、ポリエステルとの混紡とすることでストレッチ性と柔らかな感触をプラス、さらに耐久性やメンテナンス性も向上させています。

一方製法に関しては、無裁断・無縫製で編み上げる“ホールガーメント”という手法を大部分のパーツに採用。縫い目や継ぎ目がないため着心地がよく、伸縮性に優れるのが最大の特徴です。

加えて裁断くずがほとんど出ないため、一般的な製法と比べて原料のロスが少なく済むのもメリットのひとつ。またホールガーメントのみで再現できない部分には一部縫製を入れるなど、機動性もしっかり考慮されています。

▲「Space Life Comfortable Long Pants」

なおシリーズのベースとなった船内服は、まもなく打ち上げを控えるクルードラゴン宇宙船にて国際宇宙ステーションへと向かう宇宙飛行士・若田光一さんも実際に着用される予定だそう。実際で宇宙で着用される船内服と今回市販される一般用とでは、例えばパンツのポケット部分のベルクロの有無など一部仕様に違いがありますが、ベースとなる部分は共通のもの。サイズはいずれもS、M、Lの3サイズで、性別を問わず着用できるユニセックス仕様となっています。

リラックスウエアではありつつも、その開発過程においてはこれでもかと気合いの入った一着、身につけるだけで「行った気分」になれるとあらば、黙っていられない宇宙ラバーは多いかも。発売は一部直営店舗およびオンラインストアにて10月4日からの予定です。

>> スノーピーク

<文/&GP>

 

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