2022年4月〜8月(5カ月間)のインドからのiPhone輸出額が、10億ドルを超えたことがわかりました。米メディアBloombergが関係者からの話として伝えています。
iPhone輸出額が1年で倍増する見通し
現在インド産のiPhoneは、主に欧州と中東に向けて出荷されています。今のペースでiPhoneがインドから海外に出荷された場合、2022年4月〜2023年3月の輸出額は25億ドルに達すると、関係者は見ています。
2021年4月〜2022年3月のインドからのiPhone輸出額13億ドルと比べると、25億ドルという数字はほぼ2倍です。
中国に代わる世界の工場へ
インド産iPhoneが全体に占める割合は現時点では少ないものの、インドのナレンドラ・モディ首相はインドを中国に代わる世界の工場へと成長させる計画を推進しており、国内でのiPhone増産にも意欲的です。
Appleの主要サプライヤーであるFoxconn、Wistron、Pegatronはいずれもインド国内に工場を持ち、iPhoneの組立を行っています。
2022年4月〜8月にインドではiPhone11/12/13が生産されてきましたが、近くiPhone14シリーズの生産も始まります。新モデルがこれほど早くインドで生産開始されるのはこれまでになかったことです。
2億3,000万台対300万台
とはいえ、インドでのiPhone生産台数は中国に遠く及ばないのが実情です。Bloomberg Intelligenceの調べによると、2021年の中国でのiPhone生産台数は約2億3,000万台であるのに対し、インドでの生産台数はわずか300万台です。
Appleは、米中貿易摩擦やCOVID-19での中国のロックダウンといったリスクを減らすため、中国への一点集中を避け、世界各地に生産拠点を分散しようとしています。しかし脱中国は容易ではなく、iPhone生産のわずか10%を中国国外へ移すのにも、約8年かかるといわれています。
Source:Bloomberg
Photo:Apple(India)
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-493481/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania