Appleによれば、A16チップはTSMCの新しい4ナノメートルプロセスで製造されているとのことですが、実際にはこのN4プロセスは“N5プロセスの強化版”といわれており、本当の意味で4ナノメートルプロセスではない、と米メディアMacworldが伝えています。
最大7%高いクロックで動作
Macworldによれば、A16チップのCPUアーキテクチャには大きな変化はなく、最大7%高いクロックで動作することを考慮すると、ほとんどのCPUベンチマークは10%以下の性能向上を示すと予想されるとのことです。
実際に、A16のベンチマークスコアではシングルコアでA15比較で9%増にとどまっています。
マルチコアではA15と比べて13%増となりましたが、増加したメモリ帯域幅の恩恵を受けたところが大きい、とMacworldはコメントしています。
A16の名称が与えられるべきではなかった?
A16はほとんどの点でA15をチューンアップしたものと感じられ、新たな4ナノメートルプロセスでさえもN5プロセスの強化版といわれていることもあり、A16の名称はそぐわないのではないか、とMacworldは指摘しています。
Appleはスマートフォンの性能では圧倒的なリードを保っているため、時折チューンアップする年があっても良い、とも同メディアは述べていますが、ネーミングにはそれを反映させるべきで、A15+やA15 Proといったタイトルのほうが誠実に表現されているのではないか、と記事を締めくくっています。
Source:Macworld via 9to5Mac
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania