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「DJI Osmo Action 3」をYouTube動画撮影に活用!手ブレ&水平補正がスゴすぎる!

【YouTuber、はじめました!】

屋外でライブ感ある撮影をする上で用いられるアクションカメラ。ドローンでも知られる中国DJIが9月17日に、同社の最新モデル「DJI Osmo Action 3」を発売しました。

▲「DJI Osmo Action 3 アドベンチャーコンボ」をお試し

製品パッケージは2種類用意され、粘着式フラットベースなどが含まれる標準の「スタンダードコンボ」が4万7300円、バッテリー3個や自撮りなどが可能な延長ロッドなどが含まれる「アドベンチャーコンボ」が6万6000円。今回はアドベンチャーコンボを使って屋外に持ち出して撮影テストをしてきました。

 

■手ブレ補正と水平保持の機能がスゴい

「DJI Osmo Action 3」は、最大で4K/120fps撮影が可能なアクションカメラ。僕が普段YouTube撮影をしているデジタル一眼より撮影フォーマットは上ですが、センサーサイズは1/1.7インチで画角は35mm換算で12.7mm/F2.8の単焦点レンズの視野角155度と目的から全く別モノ。

▲3バッテリーが付属。専用ケースで電池残量がわかります

付属バッテリーは最大160分間もの長時間録画に対応。今回テストしたアドベンチャーコンボでは3つのバッテリーが付属。長時間撮影する人は、バッテリーに予備が欲しくなりますからね。

▲操作はタッチパネルが基本。前面、背面とも操作可能です

記録メディアはmicroSDカード。僕は油断して手持ちのmicroSDXCカード(UHS-I Class10 U3)を使ったら撮影時に止まることがあったので、公式サイトにも掲載されているようにV30(ビデオクラス30)以上推奨です。

ボディは「DJI Osmo Action 3」をカメラのように構えて左側に電源ボタン(クイックスイッチボタン)、上にシャッター/録画スタートボタンとシンプル。設定切り替えなど含めて全てタッチ画面で操作できます。画面は背面2.25インチ、フロント1.4インチのどちらも使えるので、自撮り撮影スタイルでもタッチ操作が可能。

▲延長ロッド(自撮り棒)、保護ケースを使いカスタマイズ

使い始めて便利だと気づいたのが「DJI Osmo Action 3」のアドベンチャーコンボに含まれる延長ロッド(いわゆる自撮り棒)。24cm~152cmまで伸縮可能で、カメラ取り付け部はマグネット+ツメで固定。保護フレームを付けることで縦向き固定もできます。カメラ本体と延長ロッド、この取り回しの良さが実に優秀。ちなみに、このロッド、底に三脚穴もあります。

▲保護ケースを付けた状態なら横だけでなく縦固定も可能

「DJI Osmo Action 3」でアクションカムとして一番気になるのは、屋外撮影の手ブレ補正および水平保持機能。「DJI Osmo Action 3」では、手ブレ補正機能の「RockSteady 3.0」(4K/120fps対応)、カメラが傾いても45°までの水平方向を補正する「HorizonBalancing」、360°水平を維持する「HorizonSteady」(2.7K/60fpsまで)、の3パターンを用意しています。

▲屋外に持ち出して実際に動画収録

気になる手ブレと水平保持を、延長ロッドを伸ばした自撮りをしつつ歩いてテストしてみると…正直言って「RockSteady 3.0」でテストする時点で、もう歩くショックもブレも気にならない滑らかさ。

▲延長ロッドを伸ばして歩いても歩行時の衝撃がないのがとても優秀

「HorizonBalancing」による水平維持が加わると、手ブレ感もさらに減って滑らかすぎて気持ち悪いくらい。「HorizonSteady」もテストしましたが、極端な傾きがなかったので同じような効果でした。

▲縦向き撮影なら斜めから見下ろすような視点も自撮り可能

面白いのが「DJI Osmo Action 3」の新機能である縦向き撮影。画角が縦長になる関係で、自撮り棒を手に持っているまで丸わかり。異様なまでの補正の効き具合を実感します。

▲粘着式フラットベースでヘルメットに固定。これで走ってもみても安定感は文句ナシ

お次は「DJI Osmo Action 3」の粘着式フラットベースを利用してヘルメットに取り付け。小さな丘を上り下りして撮影していても画面はほぼ安定をキープ。補正OFFの状態でも撮影してみて、頭振った状態を見比べましたが、補正が強力なことがわかります。

もうひとつ、屋外収録で気になるのが音声。「DJI Osmo Action 3」の内蔵マイクによる屋外での音声の拾い具合ですが、延長ロッドを使った約1mの距離で撮影しても距離がある割には声はクリア。マイクを前方指向性の設定にすると、少しだけ声の拾い具合は良くなりました。ちなみにヘルメット装着なら標準の無指向性の状態を推奨します。

▲自撮り棒を伸ばしてロッド撮影。普段はそのままでOKだが風が強めの時は風音が

ただし風にはあまり強くないようで、標準の風ノイズ低減をオンにしても、少し強めの風速4m程度で風音が入りました。

屋外収録でマイク音質が十分実用的だってことは、もしかして、屋内の撮影でも「DJI Osmo Action 3」だけでいけるんじゃないの?

屋内収録の結果ですが、マイク音質はトーク用としては問題なし。若干音ズレがあるので喋りメインなら編集時に微調整をした方が良さそうです。

▲音声は屋内でも使えるが、オートWBでは色バランスが問題

画質についてですが、色はオートWB(ホワイトバランス)ではなくマニュアル設定で調整すれば問題ないのですが…マニア目線でいくと、4K画質の映像は輪郭のエンハンスがやや強め。それからアクションカム用の超広角レンズなので、YouTubeの喋り用に顔を映すと歪みも気になります。アクションカムはやっぱり屋外用かなという当然の結論になりました。

▲マニュアルWBで収録。レンズの歪みと輪郭強調はやや気になる

屋外撮影で使ってみた「DJI Osmo Action 3」ですが、本格的アクションでなく自撮り撮影メインだったとしても使う価値あり。

最初は標準のスタンダードコンボが4万7300円の安さに惹かれたけど、延長ロッドの取り回しが良いので予備バッテリーも兼ねて6万6000円のアドベンチャーコンボで揃えても良さそう。撮影が屋外メインなら、水中や雪山などアクション目当ての人だけでなくても「DJI Osmo Action 3」は活用できそうですね。

今回の撮影の様子は、僕のYouTubeチャンネル「オリチャンネル」でも公開予定です。

>> DJI

 

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<取材・文/折原一也

折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。「オリチャンネル」

 

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