創業より100年、200年を数える老舗も珍しくないヨーロッパの時計業界において、1988年創立と比較的若い存在ながらも、卓越した技術で評価を高めているFREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント)。この秋、数量限定の新作モデルとして「クラシック ハートビート マニュファクチュール FC-930EM3H6」(48万4000円)を発表しました。
同ブランドの代名詞というべき6時位置のハートビートが、伝統のしずく型から円形になったことで印象一新。オリジナルに敬意を表したクラシックレトロなデザインが光ります。
“ハートビート”とは、ダイヤルの一部に小さな窓をくり抜き、内部に備えたムーブメントの動きを見せる意匠のこと。現在ではフレデリック・コンスタントを象徴する存在となっているこのデザインが初めて世に出たのは1994年。その後10年もの歳月をかけて自社製手巻きムーブメント“FC-910”を開発、2004年に念願のマニュファクチュール化を果たします。
その後、2006年には自動巻きムーブメント“FC-930”を、2008年には複雑機構トゥールビヨンを搭載する“FC-980”を開発するなど、高度な開発技術でマニュファクチュールとして急成長を遂げていくフレデリック・コンスタントですが、こうした発展の原点にあるのはやはり、悲願を果たした“FC-910”。他社との差別化を図るために6時位置に配置されたハートビートは、現在まで大切に受け継がれています。
今回発表された「クラシック ハートビート マニュファクチュール」ももちろんその系譜に連なるものですが、注目したいのはそのハートビート。従来ダイヤル右方向に流れるようにデザインされているしずく型の小窓を、今回の限定モデルでは円形に変更。これにより面積が大きくなったダイヤルには、ローマ数字のインデックスとレイルウエイ型のミニッツトラックを恭しくレイアウトしています。
針のデザインも2004年発売のオリジナルモデルと同じく時針にハート型、そして分針にリーフ型のデザインを採用。りゅうずもクラシックなオニオン型を用いるなど、格調の高さを感じるディティールを随所にまとっているのが特徴的です。
搭載するのは自動巻きの自社製マニュファクチュール・ムーブメント“FC-930-3”で、パワーリザーブは38時間。ケースサイズはオリジナルモデルとおなじ39mmでケース厚は10.29mm、小ぶりで装着しやすいのもメリットのひとつ。この性能と仕上げの良さで、40万円台という価格はあまりにも良心的。ムーブメントの型番にちなんだ、930本の世界数量限定モデルです。
<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/news/485524/
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