ガレージブランド流行りの昨今ですが、ガレージブランドという言葉が浸透していない2008年に金属加工工場が設立したキャンプブランド、それが「笑's」です。
笑'sを立ち上げた笑さんは「やっぱ、焚き火っしょ」というブログを運営するほどの焚き火好きですから、笑'sのオンラインストアには地面へのダメージを防ぎつつ高火力、おまけに小さく持ち運べる焚き火台や薪ストーブがズラリと並んでいます。
代表作は「B-6君」。名前のとおりB-6サイズに折りたためるのでバイク乗りや徒歩キャンパーに圧倒的な支持を得ているんですね。
でもこれ、長い薪が入らないし、細長い食材を炙るときに苦労する…。そんな想いを受け止め、2021年秋に笑さんが開発したのが2倍サイズの「B-Ⅵ-DUO」(6930円)です。
足の広がりがあるのでスペック上ではわかりづらいのですが、火床は「B-6君」を横に2台並べたのとほぼ同じサイズ感です。
基本の組み立て方は「B-6君」と同じですが、ロストルと五徳がそれぞれ2組。これらは「B-6君」と共通で、オプションも「B-6君」用を使えるんですね!
代表作らしく「B-6君」にはグリルパンや厚手のグリルプレートなど楽しいオプションがそろっています。
&GP的に推しなのは「B-6君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル」と「B-6君専用 ステンレスメッシュグリル」。これらは肌寒い秋キャンプの夜にぴったりなんですから。さっそく使ってみましょう。
■長い薪がすっぽり! サンマもフィット
幅がぐーんと伸びたので約30cmの市販の薪がそのまま入ります。面倒くさがりキャンパーはこれだけでも満足できるスペックです。
湿気の多い薪を入れたので少々煙が出ていますが、相変わらずよく燃えます。ここに木炭を加え、熾きになるまでしばらく待ちます。
ちなみに、今回使用する「B-6君専用 ステンレスメッシュグリル」も「B-6君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル」も熾火専用。グリルの高さを変えられないので、薪よりも木炭で熾きにするほうが安定して調理しやすいでしょう。
木炭でたっぷり熾きを作ったら、「B-6君専用 ステンレスメッシュ カン(燗)グリル」と「B-6君専用 ステンレスメッシュグリル」をセット。グリル部分をよく熱してから軽く塩をふったサンマを載せて黄金色になるまで焼きます。
「B-Ⅵ-DUO」の愛称はサンマ君。
「B-6君専用 ステンレスメッシュグリル」を2枚セットすれば、サンマ2尾を同時に焼くことだってできますよ。写真は熱燗用のカップ部分があるためグリルの幅が短くなっていますが、1尾ならこのとおり、斜めに置けばすっぽり収まるんですね。
「B-6君専用 ステンレスメッシュグリル」のカップに水を入れ、日本酒を注いで酒タンポ(ちろりともいいます)を漬けて熱燗を楽しみながらサンマが焼けるのを待ちます。コレ、最高。
笑'sの「酒タンポ」はφ7×H12cmなので、サイズさえあえば手持ちのタンブラーやとっくりで代用してもいいですね。ただし、火のそばですから飲み過ぎは厳禁です。
熾きを一部に集めたり散らしたりするときは、前トビラを開いて。グリルを載せたまま操作できるのがいいですね。
「B-6君」ではサンマを丸ごと焼くのは厳しく、おなかで半分に切って焼くしかありません。甘苦いサンマのワタが台無しになったものですが、「B-Ⅵ-DUO」なら丸ごとサンマを味わえるうえ熱燗まで楽しめるし、イカやトウモロコシ、アスパラガス、長なすなど長い食材は結構多くて使い勝手が最高にいい!
これで重量は1kgを大きく割るし、価格だって1万円以下。
ソロキャンで秋の味覚を存分に楽しもうと思うなら、「B-Ⅵ-DUO」はかなりいい選択です。
>> 笑's
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/488079/
- Source:&GP
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