9月にiPhone14シリーズが発売され、利用中のiPhone12 ProからiPhone14 Proに機種変更しました。iOSの進化により機種変更時のデータ移行は簡単になったものの、未だに面倒に感じるのがSIMカードの入れ替えです。eSIMなら手軽に申し込みでき、最短即日開通できるのですが、音声通話機能付きeSIMを提供しているキャリアは限られています。
そんな不便を感じていたところ、IIJmioが10月25日より、ギガプランで音声eSIMタイプの提供を開始しました。キャリアサブブランドの物理SIMからのりかえてみたところ、音声付きSIMにもかかわらず即日開通できたのでご紹介します。
IIJmioギガプラン 音声SIMにeSIMタイプが登場、料金は同じ
IIJmioが新たに提供開始したギガプランの音声eSIMは、eSIMでの契約に対応したau網の音声SIMです。物理的な音声SIMカードは届くまで時間がかかったり、申し込みから開通まで時間がかかるのがネックですが、eSIMタイプは本人確認も含めて申し込みから開通までオンライン完結で、スムーズに手続きできれば即日開通できます。
IIJmioの音声eSIMは、同社が提供する音声SIMと月額料金は同じで、データ量2GBが850円、4GBが990円、8GBが1,500円、15GBが1,800円、20GBが2,000円(いずれも税込)で利用できます。
従来の物理SIMは機種変更の際、SIMカードを手作業で差し替える必要がありましたが、音声eSIMの登場により、SIMの差し替えの必要なく移行できるようになりました。
実動1時間程度でIIJmioギガプラン 音声eSIMにMNP完了!
音声eSIMのMNPに必要なものは、転入元側で発行したMNP予約番号と、IIJmio音声eSIMの申し込みに必要なクレジットカード、スマートフォン(本人確認で写真撮影するため)、本人確認書類、IIJmioからのメールを受信できるメールアドレスです。eSIMタイプの回線契約になるので、eSIM対応端末も必要になります。
筆者はワイモバイルの音声通話機能付きSIMをメイン回線として利用しており、今回はこの音声SIMからIIJmioギガプラン 音声eSIMにMNPしてみました。
今回音声eSIMにMNPするのにかかった時間は、MNP予約番号発行手続きの3分程度と、IIJmio公式サイトで申し込み・本人確認手続きを行った10分程度、iPhoneにeSIM回線をアクティベートして初期設定を行った15分程度で、手続き待ち時間を含めても実動1時間以下ですべて完了しました。
音声eSIMへのMNP手順
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10/24 22:10
MNP予約番号発行手続き (約3分)
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10/25 09:01
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10/25 13:10
契約申し込み手続き (約10分)
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10/25 13:19
申し込み承りメール受信 (即時)
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10/25 13:23
サブ回線も申し込み (約5分)
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10/25 13:36
利用開始メール受信 (約20分)
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10/25 14:00
iPhoneでアクティベート作業 (約15分)
10月24日夜:
ワイモバイル会員ページでMNP予約番号発行
ワイモバイルの場合、MNP予約番号は会員ページMy Y!mobile上で発行できます(電話・店舗でも対応)。番号発行申し込みは24時間、年中無休で受け付けていますが、午後8時以降のMNP予約番号発行受付の場合、翌日午前9時以降に順次SMSでお知らせする仕組みです。
MNP予約番号発行手続きは数分で終わりました。
IIJmioの音声eSIMは10月25日より提供開始予定だったため、万全を期して前日夜にMNP予約番号を発行しました。
10月25日午前9時:
SMSでMNP予約番号が届く
ワイモバイルよりSMSで、予定通りMNP予約番号が発行されました。有効期限は番号発行申し込み日から15日間です。
10月25日午後1時すぎ:
IIJmioで音声eSIMを申し込み 10分程度で完了
IIJmio公式サイトより、「ご購入・お申し込み」をタップして申し込みます。音声eSIM申し込みの注意点を確認し、必要なものを手元に準備したら先に進みます。
申し込み開始から本人確認書類、顔認証などの手続きまで、じっくり内容を確認しながらでも10分程度で完了しました。
動画の例でもあるように、契約申し込みからそのまま本人確認手続きをすることもできますが、本人確認書類をすぐ準備できない場合など、後で本人確認手続きをすることもできます。
手続きでの注意点として、転入元名義人情報を誤って入力すると、サポートセンターに問い合わせても修正できない可能性がある(申し込みを一回キャンセルして再度申し込むことになる)ため、MNPで契約する方はよく確認のうえ申し込みましょう。
10月25日午後1時19分:
申し込み完了と同時に申し込み承りメールを受信
筆者が申し込み完了したのが午後1時19分で、同時刻に申し込み承りメールが届きました。利用・課金開始日は調整中で、アクティベーションコードは別途メールで送られてきます。ちゃんとSIMサイズの欄にeSIM(タイプA 音声)と表示されています。
10月25日午後1時28分:
開通手続きを待つ間にサブ回線のデータeSIMも契約
自宅利用が多いためWi-Fi接続でインターネットを使うことが多く、外出先では最低限のデータ容量があれば良いかと音声eSIM 2GBプランに。しかし2GBでは心もとないかと思い、iPhone14シリーズはデュアルeSIMに対応しているので、サブ回線としてデータeSIM 4GBプランも申し込んでみました。
IIJmioギガプランは音声SIM、SMS SIM、データSIM、データeSIM、音声eSIMのSIMタイプから選べるのですがそれぞれ料金設定が異なり、最も安いのはデータ専用のデータeSIMです。
IIJmioでは同じmioID内の契約回線であれば、ドコモ回線やau回線など異なる回線であってもデータ容量を共有できる「データシェア機能」が使えるので、音声eSIMの2GBとデータeSIMの4GBを別々に使うのではなく、あわせて6GBのデータ容量が使えることになります。
また音声eSIMはau網、データeSIMはドコモ網のため、1台のスマホで2種類のキャリアの回線が使えることになります。近年多い通信障害など、万が一のときにも安心のデュアルSIM運用は、eSIM対応iPhoneユーザーにおすすめです。
追加の回線契約も簡単。IIJmio公式サイトでmioIDにログインしている状態で、メイン回線と同じように契約申し込みをするだけです。すでに回線契約している場合は、契約者情報の入力時にmioIDに登録されている契約者情報が自動入力されるので、スムーズに申し込みできます。
サブ回線のデータeSIM 4GBは午後1時28分に申し込み承りメールを受け取りました。
10月25日午後1時36分:
申し込みから20分で本人確認完了、アクティベーションコード発行
その後午後1時35分に本人確認手続きの完了お知らせ、同36分にメイン回線の音声eSIMと、サブ回線のデータeSIMの利用開始お知らせが同時に届きました。メールにはアクティベーションコードへのURLが記載されており、URLにアクセスするとアクティベーションコードのページを表示できます。
アクティベーションコードの設定には、利用する端末1台のみで行う方法と、別の端末にアクティベーションコードを表示して行う方法の2種類があります。
利用端末1台のみで行う方法
・アクティベーションコードをコピーして初期設定する
利用端末と別の端末で行う方法
・利用端末とは別の端末でアクティベーションコードを表示する
・eSIM回線を利用したいスマホ、タブレット側でコードを読み取る
筆者は今回、回線を設定するiPhoneとパソコンを準備して初期設定しました。
10月25日午後2時:
iPhoneにeSIM回線を設定する
アクティベーションコードが発行されたら、eSIMを設定したいiPhoneを準備して、アクティベーションコードを読み取りましょう。
データeSIMのアクティベーションは約25秒程度で完了しましたが、音声eSIMの場合は公式サイトで数分程度かかると案内されていた通り、筆者の場合は約2分ほどかかりました。それでも従来の物理SIMでMNPするよりも遥かに早く開通できます。
デュアルSIM(デュアルeSIM)運用する場合は初期設定が大事
iPhone12シリーズ以降のデュアルSIM対応端末でデュアルSIM機能を利用するには、インターネット接続に必要となる初期設定(APN設定)が必要になります。これまでは音声機能付きSIM+データSIM(またはデータeSIM)という使い方が一般的だったところ、音声eSIMの登場によりさらに組み合わせの幅が広がりました。
キャリアやMVNOなどデュアル運用するキャリア・回線種別によって必要な設定が異なりますが、IIJmio公式サイトのマニュアルでは、利用端末やIIJmio回線のSIMタイプ、組み合わせるキャリア・回線のSIMタイプ別に、詳細な初期設定手順を紹介しています。
音声eSIM利用開始におすすめのキャンペーン開催中!
初期費用・通話定額がお得&ギフト券進呈
IIJmioでは、ギガプラン音声eSIMの利用開始におすすめのキャンペーンを開催中です。いずれもキャンペーン期間は2022年11月30日(水)までとなっています。
- 初期費用:税込3,300円→税込550円
- 通話定額オプション:7カ月間410円引き
- 音声eSIMとギガプラン同時申し込み:1,000円のデジタルギフト券進呈
初期費用550円(2,750円割引)の対象となるSIMは、音声eSIM(MNP・新規契約)とデータeSIMで、キャンペーン期間内に申し込みが完了していれば、利用開始がキャンペーン期間外となっても割引対象となります。
音声eSIMは通話定額オプションも利用可能で、キャンペーン適用により7カ月間410円引きになり、通話定額5分+は税込90円、通話定額10分+は290円、かけ放題+は同990円で利用できます。
また新規契約・MNPでIIJmioを利用する方も、すでにIIJmioを利用している方にも嬉しいデジタルギフト券プレゼントキャンペーンも実施中です。はじめてIIJmioを契約する方は音声eSIMを含んで2回線同時申し込み、すでにIIJmioを契約している方は音声eSIMをSIMのみ申し込みで適用されます。
筆者が音声eSIMを申し込んだ際も初期費用割引が適用されており、利用開始初月は1,400円、翌月は1,070円となっていました(音声eSIM 2GBプランの場合)。
iPhoneユーザーにこそおすすめしたいeSIMタイプの回線
音声eSIM おすすめポイント
iPhone Maniaでも何度かご紹介しているように、eSIMタイプの回線は、いつでもオンライン完結で申し込み・利用開始できる手軽さと、物理SIMのように手元に届くまで待つ必要がないことが最大のメリットです。
そしてiPhoneと音声eSIMの相性は抜群で、2回線運用することで、プライベートと仕事で電話番号を使い分けたり、au網とドコモ網など異なる回線を同時利用して通信障害に備えたり、2回線間でデータ容量をシェアしてより自分に合った使い方ができるようになりました。
iPhoneシリーズの場合は、iPhone12以降であればeSIMタイプの回線を利用できます。iPhone12シリーズではeSIM回線を複数契約しても、同時に1回線までしか有効にできませんが、iPhone13以降ならeSIM回線を2回線同時に利用できる「デュアルeSIM」に対応しています。
月額料金が安くても初期費用を含めると初月料金は高くなるのではないか、という方にも、今なら初期費用割引により通常より安く契約できますし、通話定額オプション割引キャンペーンで通話が多い方も手軽にかけ放題を利用できるタイミングです。
(asm)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-498375/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania