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ご飯を最高のご馳走に仕上げる最新炊飯器5選【令和の新殿堂入り傑作モノ】

【令和の新殿堂入り傑作モノ】

家での食事を格上げするなら、こだわりを持って炊飯器を選びたい。上位機だけでなく、手頃な価格帯でも注目モデルが増えてきた今、自分の食のスタイルに合わせた傑作が選べるようになっている。

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独自技術で米のうま味を引き出し、好みの食感や銘柄に合わせた炊き分け機能を備えるなど、高機能化が進んでいる炊飯器。特に上位モデルは、内鍋の素材や保温時の味にもこだわるなど、ご飯を味わい尽くすための技術が満載といった印象だが、これらは10万円を超えるものも少なくない。気軽に手を出せない価格ながら、家電プロレビュアーの石井和美さんによると「最近は高級モデルがよく売れている」のだという。

「コロナ禍で、家で食事を作る機会が増えた影響か、ご飯の味にこだわりたい人が増えているようです。炊飯器を変えるだけでお店で食べるような味を楽しめると、高く評価されています」

高級モデルに注目が集まる一方で、ミドルクラスや低価格モデルも実力派がそろってきた。

「ミドルクラスには5〜10年くらい前のフラッグシップモデルで使われた技術が採用されるようになってきて、十分においしいご飯が炊けます。また、低価格な3合炊きモデルも、加熱時の制御技術の進化や調理機能を備えるなど、使い勝手がいいものが増えてきました」

最高峰の技術と味にこだわるのもよし、価格と使い勝手のバランスを重視するもよし。好みに合わせてベストな1台を選べる状況になっている。

家電プロレビュアー 石井和美さん
調理家電や生活家電、日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とし、Webや雑誌などで多数執筆。2018年より家電をレビューするためだけの一軒家「家電ラボ」を開設し、幅広い家電に触れている

 

1. 土鍋炊飯と細かな炊き分けで甘みのある絶品ご飯が完成!

土鍋の特徴を上手く活用している印象で、甘さや弾力、つや、香りがいいご飯を味わえます。少量炊きでもおいしく炊けます(石井さん)

タイガー
「土鍋圧力 IH ジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JPL-S100」(実勢価格:12万1000円前後)

かまど炊きのようなご飯を再現した、5.5合炊きの圧力IH炊飯器。蓄熱性の高い内鍋に本体底の遠赤土かまどで熱を伝え、最高温度約280℃の高火力を実現し、甘みや粘りのあるご飯に炊き上げる。おひつのように湿度を最適に保つ保温機能も搭載。炊き分け機能も充実している。

▲内鍋は蓄熱性に優れた伝統工芸品、四日市萬古焼の土鍋を使用。一般的な土鍋の2倍以上の強度を持つが、万一に備えて5年保証も用意されている

▲1合以下を炊く場合でも均等に熱が伝わるように、専用の土鍋中ぶたが付属。少量のご飯でもしっかり米の甘みを引き出す

▲全70銘柄の米に対応した銘柄炊きわけ機能を搭載。水分率やタンパク質、アミロースの量など、各銘柄の特徴に合わせておいしく炊き上げる

 

2. 小型サイズで5合まで炊けて圧力調理や無水調理にも対応

5合炊きなのにすごくコンパクトなので、置き場所に困りません。調理機能も充実しています(石井さん)

パナソニック
「圧力 IH ジャー炊飯器 SR-NA102」(実勢価格:4万7000円前後)

同社の3合炊きモデル(SR-JX508)より設置面積が小さい設計の圧力IHジャー炊飯器。おいしさにこだわり、高温でしっかりと米粒の芯まで加熱して、冷めても硬くなりにくいふっくらご飯に炊き上げる。7種の自動調理メニューや手動調理機も搭載。

▲内釜には熱伝導や発熱性、蓄熱性に優れ、米にしっかり熱を伝えるダイヤモンド竈釜を採用。全面打ち出しで発熱面積がアップした

 

3. ひと粒でもわかるおいしさと使い勝手の良さに満足

蒸気カットやスチーム保温など、使い勝手のいい機能が充実。外硬内軟の炊き方は甘みと食感が際立っています(石井さん)

日立
「IH ジャー炊飯器 ふっくら御膳 RZ-W100FM」(実勢価格:8万8000円前後)

老舗米屋・八代目儀兵衛の職人技を取り入れ、粒の輪郭と甘みが際立つ「外硬内軟(がいこうないなん)」な炊き上がりを実現。炊飯時の蒸気を利用してしっとり感を保つスチーム保温機能も備える。食感の炊き分け機能や新米用コースも搭載。5.5合炊き。

▲コンパクトで炊飯時に外に出る蒸気をカットする構造なので、棚など天井があるスペースに置いたまま炊飯しても蒸気がこもらない

 

4. 米のもち味をしっかりと引き出す希少な4合炊きモデル

普段炊く量が3合程度という家庭も多く、絶妙な容量だと思います。炊飯技術も上位機ゆずりで優れています(石井さん)

象印マホービン
「圧力 IH 炊飯ジャー 炎舞炊き NW-US07」(実勢価格:8万円前後)

3合炊き炊飯器と同程度のサイズながら、4合まで炊ける圧力IHモデル。鉄とアルミ、ステンレスを組み合わせた内鍋で効率よく加熱し、米のうま味をしっかり引き出す。前回の炊飯時の感想から、好みの味に近づけていく機能も搭載。

▲底面のIHヒーターを従来モデルから見直して4つ配置。部分的に集中加熱して激しい対流を起こし、甘み成分の還元糖を引き出す

 

5. コンパクトサイズで炊飯から低温調理、パン作りまで対応

手頃な価格のIHジャーで調理機能も備えているので、単身世帯などにおすすめ。カラーも3色あり、好みで選べます(石井さん)

アイリスオーヤマ
「IH ジャー炊飯器 3合 RC-IL30」(1万5760円)

小型サイズでデザインにも注力した3合炊きモデル。50銘柄対応の炊き分けや9通りの食感炊き分けに加えて、低温調理機能やパン、ケーキが作れる機能も搭載。低糖質炊飯や雑穀米、玄米などに対応するヘルシーメニューも備える。

▲内鍋にはアルミやステンレスを重ねてフッ素加工を施した極厚火釜を採用。米にしっかり熱を伝えてふっくらと炊き上げる

>> 特集【令和の新殿堂入り傑作モノ】

※2022年10月6日発売「GoodsPress」11月号48-49ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>

 

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