金融・ビジネス情報サイトMarketWatchが、2022年に株式市場や経済に大きな影響を与えた50人「The MarketWatch 50」の1人して、Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏を選出、その理由を解説しています。
株式市場や経済に影響を与えた50人
MarketWatchは、政治家、投資家、CEO、インフルエンサーなど、さまざまな分野から、今年の株式市場や経済に大きな影響を与えた50人を選出しました。
50人の1人してクックCEOを選んだMarketWatchは、いくつかの数字を挙げて、クックCEOがいかに優れたリーダーであるかを記しています。
複合現実(MR)ヘッドセットを開発中との噂
Appleの株式はNasdaq総合指数の約13%、S&P 総合500種指数の約7%を占め、App Storeの売上高は6,000億ドルを超えています。
またクックCEO就任以降、Appleが年間900億ドルの自社株買いを行ってきたことも注目に値する、とMarketWatchは述べています。
テクノロジーの側面では、Apple Watch以降大きな技術革新が生まれていないとの批判はあるものの、現在、複合現実(MR)ヘッドセットを開発中との噂があります。
ROICや株価に注目
クックCEOが経営者として優れた手腕を持つことは、過去10年間の投下資本利益率(ROIC:企業が事業活動のために投じた資金を使って、どれだけ利益を生み出したかを示す指標)からも明らかです。
クック氏がCEOに就任したのは2011年8月、今から11年前です。次の表は、S&P 500における、もっとも最近の会計年度の売上げランキング上位10社と、過去10年間(40四半期)の平均ROICをまとめたものです。
売上では3位のAppleですが、平均ROICは33.0%と、圧倒的1位となっています。
10年間のトータルリターンではUnitedHealth Groupに次ぐ2位(721%)で、3位のAmazon(693%)とそれほど変わりませんが、MarketWatchは株価のボラタリティに注目すべきだと指摘します。
2022年に入り、Appleの株価は18%下落しました。しかしS&P 500は20%ダウン、Nasdaqに至っては32%下がっています。Amazonの株価に至っては、下落率は45%です。
クックCEO以外で「The MarketWatch 50」に選出されているテクノロジー業界のCEOとしては、Oracleのサフラ・カッツCEO、Amazonのアンディ・ジャシーCEO、TeslaおよびSpaceX(そして今はTwitter)のイーロン・マスクCEO、AMDのリサ・スーCEO、Epic Gamesのティム・スィーニーCEO、Meta Platformsのマーク・ザッカーバーグCEOなどがいます。
Source:MarketWatch(1), (2)
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-501252/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania