【令和の新殿堂入り傑作モノ】
コロナ禍以降、すっかり長くなった家で過ごす時間。その中で新たな市場を開拓し、定着化したニューノーマル家電。気になる室内環境を整え、まとめ買いや家飲みに便利な製品を家電プロレビューアーの石井和美さんに教えてもらった。
* * *
世界的なパンデミック、新型コロナウイルスの感染拡大は、暮らしに大きな変化をもたらした。その変化は新しい日常、ニューノーマルと呼ばれ、これまでとは違った生活スタイルを強いるに至った。しかし悪いことばかりではない。そんな日々に寄り添う、新たな家電市場が誕生してきたのだ。
「自宅で過ごす時間が長くなると、これまで気が付かなかったことが気になるようになります。家族の健康や部屋の環境に今まで以上に気を配る人が増え、その結果、家電の需要にも変化が起こってきたのです」
家庭内感染を予防するためにこまめな換気が推奨されるが、PM2.5や花粉の問題で窓が開けられない事情から、空気清浄機の需要が高まった。同じ理由で洗濯物の部屋干しが増え、室内でもカラッと乾かせる乾燥機が人気に。
また自宅で過ごす時間が長くなったため、食事を作る回数が増えて食材のまとめ買いが当たり前となり、省スペースなサブ冷凍庫の需要が高まった。そしてやはり在宅時間の増加で、部屋の中のちょっとした埃が気になるという理由から、すぐに取り出せて掃除ができる軽量クリーナーに人気が集まっている。
そんな暮らしに役立つニューノーマル家電を紹介しよう。
調理家電や生活家電、日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とし、Webや雑誌で多数執筆。2018年より家電をレビューするためだけの一軒家「家電ラボ」を開設し、幅広い家電に触れている
■空気環境を整えてくれる加湿空気清浄機
センサーが優秀でニオイなどにすぐに反応。手入れも簡単で衛生的に使えます(石井さん)
ダイソン
「Dyson Purifier Humidify+Cool 加湿空気清浄機」(9万2400円)
高性能なH13 HEPAフィルターと製品の高い密閉性で、微細なPM0.1までも除去。部屋全体の空気を浄化しながら、自動または手動で好みの湿度にできる。ドアや窓、換気扇から離れた場所に置き、エアコンや暖房の設定を弱めるとより効果的だ。
■換気や室内干しで活用できるサーキュレーター
特に埃が溜まりやすい羽根や裏側も、カンタンに分解できてお手入れがラクです。長く衛生的に使えます(石井さん)
ドウシシャ
「サーキレイター FCX-180D」(1万4080円)
9段階の風量に切り替えられる、適応畳数が約16畳の大風量サーキュレーター。左右に80度、上下は90度の首振り機能があるので、エアコンの下に置けば部屋全体に空気を循環させられ、洗濯物の部屋干しにも効果を発揮する。
■部屋干しの強い味方 ハイブリッド衣類乾燥除湿機
ハイブリッド式でパワフル。2枚のルーバーが風で洗濯物を揺らし、季節を問わず端から端までムラなく乾かしますよ(石井さん)
パナソニック
「衣類乾燥除湿機 F-YHVX120」(実勢価格:7万2000円前後)
夏や梅雨に強い、空気冷却で発生する結露を利用して除湿するコンプレッサー方式と、その際に生じる熱を乾燥剤に吸着させるデシカント方式に再利用。運転比率を自動的に切り替え、季節に関係なく最適な除湿力を発揮。消費電力も抑えられる。
■さっと掃除ができるたった1kgの軽いクリーナー
1kgしかないのでゴミを見つけた時にサッと掃除できる軽さが魅力。ブラシは髪の毛などがからみにくい構造で小さいのに優秀!(石井さん)
東芝
「トルネオ コードレスクリーナー VC-CLW31」(実勢価格:6万6000円前後)
制御基盤の小型化や本体部品配置の最適化、延長管へのカーボン素材採用などで軽量化。「デュアルトルネードシステム」で最適な吸引力が長く続く。独自の「からみレス軽量ヘッド」はフローリングも絨毯もしっかり掃除できる。
■まとめ買いも安心のスリムなフリーザー
内容積は105Lもあるのに、とにかくスリムなサイズが魅力。すき間に置いて、まとめ買いした食品をたっぷり保存できます(石井さん)
アクア
「スリムフリーザー AQF-SF11M」(実勢価格:5万600円前後)
幅360×高さ1455×奥行き635mmのスリムなフリーザー。スリムでどんなインテリアにもマッチするデザインなので、置く場所を選ばない。冷蔵庫の冷凍室が満杯で容量アップしたいが、設置場所が限られているという悩みが解消される。
■家飲みの強い味方 ペットボトル削減にもなる
家飲みで一番困るのが、缶やペットボトルの廃棄。炭酸が欲しい時に好きなだけ作ることができ、ゴミ削減にもなって助かります(石井さん)
sodastream
「ART」(2万900円)
ソーダストリームの最新モデル。誰でも簡単な操作で、好みの強さの炭酸水を作れる。ガスシリンダーも従来の手間の掛かるねじ込み式から、ワンタッチで交換できるクイックコネクト方式を採用。瞬時に取り付けられる。
※2022年10月6日発売「GoodsPress」11月号58-59ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊>
【関連記事】
◆ブラック・アンド・デッカーの最新コードレスハンディクリーナーは50%が再生プラスチックだって!
◆吸い込むだけじゃない!ブロワー機能を搭載したAQUAの新型ハンディクリーナー
◆おしゃれなソーダサーバーに持ち歩きやすいハンディボトルサイズが登場!
- Original:https://www.goodspress.jp/features/489105/
- Source:&GP
- Author:&GP