Appleが、2023年に大型新製品の発売を控え、製品開発部門で管理職を2名追加して体制を強化している、とBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。
2023年の発売に向けて開発チームの体制を強化か
Appleが開発中と噂の、混合現実(MR)/拡張現実(AR)/仮想現実(VR)対応のヘッドセット型デバイスは2023年に発売予定であり、Appleは同デバイス用コンテンツの開発に注力している、と報じたマーク・ガーマン氏は、新製品発売に向けた社内体制強化についても伝えています。
ガーマン氏によると、Appleはヘッドセット型デバイスの開発部門に2名の管理職を追加しています。
AppleのAR/VR部門は、マイク・ロックウェル副社長と、元ハードウェア部門責任者でティム・クック最高経営責任者(CEO)直属のダン・リッチオ氏が責任者となって運営されています。
ダン・リッチオ氏は、2021年初めにエンジニアリング担当上級副社長からヘッドセット型デバイス開発担当に異動しており、現在取り組んでいる製品をAppleでの仕事と考えている模様です。
2021年に自動車開発部門を去った人物が復帰
ヘッドセット型デバイス開発に新たに加わったもうひとりの管理職は、デイブ・スコット氏です。
スコット氏は、自動車開発プロジェクトProject Titanで自動車関連のロボット技術チームを率いていたと見られますが、2021年前半に他の要職者らと近い時期にAppleから去っていました。
携帯可能なMRIを製造する医療関連企業HyperfineのCEOからAppleに戻ったスコット氏は、医学とロボット技術の両分野での業績を持ち、複雑な製品を市販可能にする手腕でも知られています。
スコット氏がヘッドセット型デバイス開発に加わったことは、同デバイスがヘルスケアに関連することを示唆しているのではないか、とガーマン氏は指摘しています。
iWork開発の中心人物もヘッドセット部門へ
Appleは、技術部門のシニアディレクターを務めるヤニブ・ガー氏を、ヘッドセット型デバイスの開発チームに移動させた、とガーマン氏は報じています。
ガー氏は、20年以上前のRoger Rosner買収と同時にAppleに入社して以来、iWork(Pages、Keynote、Numbers)やブック、メモなど多くのソフトウェア開発を率いてきた実績があります。
ヘッドセット型デバイス向けOSの開発はジョフ・ストール氏が率いていることから、ガー氏が加わったことは、ヘッドセット型デバイス向けに生産性向上のためのアプリ開発が進んでいる可能性がある、とガーマン氏は指摘しています。
ガーマン氏は、生産性向上の機能は、Meta(旧Facebook)のMeta Questや、MicrosoftのHoloLensといったライバルにとってセールスポイントではないものの、重要な要素であることは間違いないだろう、と述べています。
Source:Power On
Photo:COMPUTER BILD
(hato)
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