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取り回しやすさが魅力!ナローボディ「ハイエース」の最新キャンピングカー6選

2022年10月29日(土)、30日(日)の2日間にわたり開催された「お台場キャンピングカーフェア2022」。関東で開催される最大規模の屋外展示商談会で、当日は穏やかな秋晴れだったこともあり、会場には多くの人が来場していました。

キャンピングカーにはキャブコンバージョン(キャブコン)、バンコンバージョン(バンコン)、キャンピングトレーラーなどさまざまなタイプがあります。日本で多くの人から選ばれているのはワンボックスカーを架装したバンコンです。

そしてバンコンのベース車両として圧倒的な支持を得ているのがトヨタ「ハイエース」。中でも全幅が広い“ワイドボディ・ハイルーフ”が主流です。理由は明白。室内にゆとりがあるため、さまざまな設備を取り付けても広い空間でくつろげるから。

ただ、近年は“ナローボディ” と呼ばれる4ナンバーサイズ(乗用でいう5ナンバーサイズ)をベースにしたものが増えています。ワイドボディは全幅が1880mmもあり、全長もスーパーロングになるため5380mmに。これだとキャンプを楽しむ時はよくても普段使いが厳しいと考えるのもわかります。また、コンビニや道の駅があちこちにあるため、炊事設備や給排水設備は必要ない(あるいは簡素なものでいい)という人も多くなりました。これらの設備が必要なければその分ナローボディでも居住スペースを広げることができます。

ここでは、普段使いがラクで、アウトドアでも快適に過ごせるナローボディのハイエースをベースにしたバンコンを紹介します。

 

1. RV BIGFOOT「スウィングN 4.7」

パット見はごくごく普通のハイエースバン。でもドアを開けるとラグジュアリーな空間が出現するRV BIGFOOTの「スウィングN 4.7」。4.7はハイエースナローボディの全長(約4.7m)に由来します。

RV BIGFOOTはバスコンやキャブコンなど大空間を活かしたラグジュアリーモデルを多く手掛けるビルダーなので、ナローのハイエースを豪華に仕上げるのもお手の物!

運転席後方は横向きソファになっていて、しかも中央のテーブルを挟んで対面で座ることが可能。ベッド展開する際はソファの間にマットを敷くだけ。大掛かりな作業が不要なので、たとえば雨の日でもクルマの外に出て作業する必要がありません。

標準仕様だと就寝人数は2人ですが、オプションでチャイルドベッドをつければ家族で旅に出ることもできます。

オプションでスポットクーラーを選ぶと、暑い夏にエンジンを切っても車内を涼しく保てます。電子レンジや冷凍室付きの49L冷蔵庫などは標準装備されています。

>> RV BIGFOOT

 

2. TOWA MOTORS「Zelt CP」

ベースとなる標準ボディ・標準ルーフのハイエースにポップアップルーフを架装した「ツェルトCP」。ポップアップルーフには断熱性と防寒性に優れたテント生地を採用しています。

ポップアップルーフ部分のベッドサイズは2200×1170mm。大人でもゆったり寝られます。天板はダンパーで簡単に跳ね上げられるので、ルーフに上って寝るのがラクなのもいいですね。

キャビンスペースはベッド展開できるリアシートに加え、その上に設置できるリアベッドを用意。リアベッドは1400×1500mmのサイズがあるので、子どもなら横になれそう。

ナローボディながらすべてのベッドを展開すると大人4人、子供2人で寝ることが可能。家族にプラス友達を誘って車中泊を楽しむことだってできます。

ダイネット時はもちろん、ベッド展開した状態でもテーブルを使用できるので、車内でゴロゴロしながら仲間と軽く一杯という楽しみ方もできそうです。

ベッド展開時も後方スペースに余裕があるので、荷物をここにまとめればベッドを広く使えそうですね。

>> TOWA MOTORS

 

3. かーいんてりあ高橋「リラックスワゴンVP インフィニティLCS」

リチウムイオンバッテリー(L)、クーラー(C)、ソーラーシステム(S)を装備した同社の人気キャンピングカー「リラックスワゴンLCS」(ワイドボディ・ミドルルーフ)の機能をナローボディに詰め込んだモデル。

運転席後方は広々した横向きソファで、対面で座ってくつろげるように。ソファの下は収納になっているので荷物が整理しやすく、車内を快適な状態に保ちやすくなっています。

天井とサイドは断熱仕様になるので夏や冬の車中泊も快適。天井にはLEDライトが備わり、夜の車内を心地良く照らしてくれます。

インバーター、走行充電機能は標準装備なので安心。車中泊はもちろん、普段は移動オフィスとして使用することも。

車両後方に設置されたミニシンクやリアゲートにつけるシャワーはオプション。「普段は出先の水道で十分だけれど、ちょっとした時に水が使えるとうれしい」という人は選んでおくと安心です。

>> かーいんてりあ高橋

4. ケイワークス「Rugged VAN Type I」

ブラックボディとボディサイドのステンシル、そしてタイヤのホワイトレターがクールなケイワークスのナローハイエース。標準ルーフの上には、エレベータールーフが架装されています。

一般的なポップアップルーフと違い、エレベータールーフは全体が持ち上がります。展開時の室内高は1850mmあるので、平均的な身長の人なら車内で立ち上がることだってできます。バンコンの弱点は車内でずっとかがんで過ごさないといけないことですが、これなら車内の移動もラク!

外観同様にインテリアもシックな色合いで構成。このインテリアは三河の家具職人が手掛けたもので、レジャー用途の他、ワーケーションや災害時のシェルターとしての用途も想定しているといいます。

標準仕様は比較的簡素なものになりますが、そこから用途や好みに合わせて装備をカスタマイズすることで、自分好みの1台に仕上げられるようになっています。もちろん最低限の装備を選んで、あとはDIYで仕上げるのもアリ!

オプションのサイドオーニングを選べば、車内はもちろん、車外も自在にアレンジ可能。旅先での開放感を大切にしたい人にオススメです!

>> ケイワークス

 

5. ダイレクトカーズ「リトリート アニバーサリー」

ハイエースベースのバンコンや軽キャブコンの製作を得意とするダイレクトカーズ。車内の架装だけでなく、丸目のライトやマットブラックのグリル&バンパー、オーバーフェンダーで、ナローハイエースを今風のスタイルに仕上げています。

キャンピングカーがほしいけれど、外観のカスタムも楽しみたいという人も多いはず。そんな人にとって、外装も手を抜かずに造ってくれるビルダーは頼もしい存在です。

装備の中で目を引くのが、スライドアウトが可能なキッチン。家族や仲間とキャンプを楽しむ時、キッチンやシンクが外にあると料理がラクですよね。このクルマを基地にして、アウトドアの楽しみ方が広がっていくのが想像できます。

インテリアは側面と天井にリアルウッドを貼って、高級感を演出。フロアはフローリング仕様になっています。側面についた車載クーラーはオプション(45万8000円)になります。

後席は横向き向かい合わせのソファ(ベンチシート)で、ベッドはマットを敷くだけで簡単に展開できます。就寝人数は2名なので、夫婦や恋人同士で楽しむのにピッタリな1台です。

>> ダイレクトカーズ

 

6. リンエイプロダクト「ファシールバカンチェス プラム」

ナローハイエースをベースにした「ファシールバカンチェス」は、用途に応じてさまざまな車内レイアウトが用意されています。“プラム”はリアのソファ部分が横向きの「二の字型」と「コの字型」を用意。

ソファをベッド展開した後、その上に展開できる2段ベッドもオプションで設定されています。家族ででかけたい人はこれがあると便利ですね。

アイボリーのウッドやライトグレーのファブリックと天張りにより、車内は明るいイメージに。天井のLEDライトには間接照明もついているので、夜は落ち着いた雰囲気で過ごすことができそうです。

冷蔵庫やレンジが設置されるキャビネットは運転席後ろに集約したことで、車内を広く使えるようになりました。ナローハイエースでもゆったり過ごしたい人にオススメです。

>> リンエイプロダクト

 

<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)

高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。

 

 

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