空気は冷たいけれど落ち葉をかき集めてテントの下に敷けば結構あたたかいし、葉が落ちることでできる日だまりでぼんやりコーヒーを味わうのは夏にはない心地よさ。冬のキャンプは魅力がいっぱい!
ですが撤収時の困りごとが…。それは靴を脱ぎ履きするときに枯れ葉の破片や砂がテント内に入ってなかなか払い落とせないこと。とくに化繊のテントはインナーをひっくり返そうが、静電気で細かなゴミがくっつきっぱなしです。
ブロアーを用意してテント内のゴミを吹き飛ばす猛者もいますが、そのためだけにバッテリーを管理するのも大変。
ホウキとちりとりで取り除くという古典的な掃除も考えられますが、これはこれでほこりが舞ってくしゃみが止まりません。かといって安価な室内用粘着式クリーナーは非力でちょっと重い枯れ葉の軸や砂粒が床に残ってしまう。
キャンプ人気の高まりとともにキャンパーの心の叫びが大きくなったのでしょう。コロコロで知られるニトムズより日本初のアウトドア用粘着式クリーナー「コロコロ テントクリーナー160 本体S」が誕生しました。さっそくサンプルを取り寄せて使ったのですが、コレ、スゴイ。
従来のコロコロはガムテープみたいに薄いモノですが、「コロコロ テントクリーナー160 本体S」はテープに触れると、従来の(ガムテープみたいな)コロコロよりもクッション性があります。ベタベタとした粘着力はなく、指で触れても“え、これで?”と思うほど弱く感じます。
けれども転がすことで静電気が起きてゴミを引き寄せ、クッション性によってテントの縫い目やシワのようなデコボコした場所でもかまわずゴミをキャッチ! もちろんテント生地を傷めることはありません。
■テントの床をコロコロ
2泊3日のキャンプの後。撮影のためにわざと汚したのではありません。出入りの際にゴミを蹴り込み、ときには1歩だけだから…と靴のままテントに入って荷物を引っ張り出したりしたためこの有様。寝袋の縫い目から飛び出た羽毛もふわふわ飛んでいます。
さっそく「コロコロ テントクリーナー160 本体S」を滑らせたのですが、あきれるほどきれいになります。コロコロを持ち上げてもゴミが落ちることはなし。これはスゴイ!
汚れが入り込み、振り払っても大きめゴミが落ちないブランケットをコロコロ。
従来のコロコロはブランケットの細かな繊維はくっつくけれど、ゴミはちっともキャッチしてくれませんでしたが「コロコロ テントクリーナー160 本体S」は繊維ではなくゴミを取ってくれるんです。
テント半面をコロコロした後はこんな具合。こんなに汚れが入っていたとは!
シャフト側(写真手前の白い部分)に粘着が付いておらず、ゴミに触れず簡単にめくれることもコロコロシリーズの特徴。サッとめくってきれいな面にしたらテントの残り半分をコロコロ。
シャフトとは反対側は端っこまで粘着があり隅っこの汚れを取りこぼすことがないのもストレスを感じません。
わずか5分ほどでこのとおり。
これまで、床を斜めにしてドア部分からゴミを出そうとしたのに逆に外の枯れ葉を取り込むという不毛な戦いをしてきたのはなんだったのだろう…。
「コロコロ テントクリーナー160 本体S」(2959円)は全3色で、国産8号帆布で作られた自立するケース付き。通常のコロコロよりもハンドルが短く、カラビナで吊して常にキャンプサイトでスタンバイさせることだって可能です。
気になるのはコロコロ1巻でどれくらい使えるかでしょう。公式サイトによると1巻25周でリフィルは2巻入りで798円。1周分は約16円。
コロコロの最もリーズナブルなリフィルは1巻90周×3巻で440円(実勢価格)だから1周分1.7円。
「コロコロ テントクリーナー160 本体S」用リフィルは確かに割高に思えますが、テント生地を傷めずに強力にゴミをキャッチできるという唯一無二の機能を秘めています。テントだけでなくフローリングやビニール床など室内の清掃にも使えますよ!
>> ニトムズ
<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介 撮影協力/-be- 北軽井沢キャンプフィールド>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/491694/
- Source:&GP
- Author:&GP