全米プロフットボールリーグ(NFL)コミッショナーであるロジャー・グッデル氏は当初、今年の秋までに放送パッケージ「サンデーチケット」の契約が成立する見込みだと語っていましたが、The New York Timesによると、交渉は来年に持ち越される可能性が高いとのことです。
Googleが有力候補として浮上
以前はAppleが有力だと伝える報道もありましたが、同社は未だに契約を結んでおらず、Google(YouTube)が新たな有力候補として浮上しています。最終的なサンデーチケットの契約は、年間25億ドル(約3,500億円)から30億ドル(約4,200億円)の範囲になると予想されています。
現在、サンデーチケットを保有するDIRECTVは、高コストを理由に契約を更新しないということです。現実的に、この価格帯では、ハイテク大手もしくは動画配信サービスの大手しか手が出せないことを意味します。
Appleが現在も候補に挙がっていると言われている一方で、The New York Timesは、代わりの有力候補としてGoogleを挙げています。Googleはサンデーチケットを利用して、同社が提供する米国の有料テレビ配信プラットフォーム「YouTube TV」を強化しようと考えているようです。
交渉に時間がかかっている理由の1つは、NFLが「NFLネットワーク」や「NFLレッドゾーン」チャンネルといった他の資産をバンドルして売却しようとしていることだといいます。もう1つの理由は、メディア交渉に携わるNFLの幹部はほんの一握りであり、彼らが最近、NFL Films部門の契約締結に追われていたからだということです。映画の契約が完了した今、焦点は再びサンデーチケットに戻りつつあります。
AppleとNFLの契約について
週末にThe Athleticが報じた内容によると、AppleとNFLはサンデーチケットの契約案に国際販売権を含めるかどうか、地域ごとのブラックアウト規制のあり方などについて議論していたとのことです。NFLは、契約内容について譲歩する気がなく、あるいは放送局やケーブルTVパートナーとの既存の契約の関係で譲歩できないようです。これにより、Appleの契約に対する情熱が薄れてしまった可能性があります。
とはいえ、AppleとNFLが良好な関係を築いている証として、先日、スーパーボウルのハーフタイムショーのスポンサーとしてApple Musicが発表されました。
Source:The New York Times,The Athletic via 9to5Mac
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