Appleでかつて製品担当社長を務めたジャン=ルイ・ガセー氏が、2013年のクリスマス商戦以降、iPadの販売による利益は減少を続けていると指摘しました。同氏はまた、iPadOS16の新機能、ステージマネージャについても記しています。
iPhoneとMacとは異なり、低迷するiPadの売上高
ジャン=ルイ・ガセー氏が提示したiPadの販売による利益を示した縦棒グラフでは、2010年第3四半期(Appleの会計年度では2010年4月〜6月)以降、2014年第1四半期(2013年10月〜12月)まで平均線が右肩上がりで増加していますが、それ以降は2017年第1四半期(2016年10月〜12月)まで減少を続けています。
直近3カ月の実績も同様で、昨年と比べて今年の売上高は、iPhoneとMacが増加しているのに対し、iPadのみ減少しています。
ステージマネージャは「わかりやすさ」に反する?
ジャン=ルイ・ガセー氏は、ステージマネージャにも批判的です。
同氏はmacOS Venturaのステージマネージャはある程度評価しながらも、iPadOS16における同機能は、iPadの持つ「わかりやすさ(直感的に操作できる)」を失わせていると考えているようです。
製品ラインナップもiPadOSも複雑になりすぎ
iPadの売上高および利益の低迷に関しても、製品ラインナップが複雑化しているのではないかと指摘、スティーブ・ジョブズだったら現在の状況をどう考えただろうかと述べています。
もっとも、直感的に操作できるステージマネージャがクリスマス前にリリースされるかもしれず、今年の年末商戦の結果もふまえてiPadのおかれた状況を判断したいと、同氏は読者に伝えています。
iPadOS16.2は2022年12月中旬にリリースされるとみられていますが、同バージョンでステージマネージャの使い勝手が向上すれば、ジャン=ルイ・ガセー氏の評価も好転するかもしれません。
Source:Jean-Louis Gassée via iMedia
Photo:OFS Gadgets/YouTube
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-506357/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania