【即戦力!冬のアウター特集1】
ひと昔前までは、秋の足音も去りゆく10月末には気になり始めていたはずの“冬アウター”。ですが、昨今では気候の変化による温暖化などを理由に、物欲が本格化するのも12月間近の今時期にズレ込んでいるとか。かといって、「もっと寒くなってから用意すればイイでしょ」と楽観視していると、お目当てが売り切れで乗り遅れるなんてことも。
そこで、今から動き出しても間に合う“即戦力の冬アウター”を集めてみました。今回のテーマは、“税込3万円以下で狙える高コスパダウンジャケット”。圧倒的保温性で寒さに対抗するダウンジャケットは、これからの厳寒期を前にぜひ手に入れておきたい必須アイテム。ただ、本格的な1着となるとお値段は二桁万円超えもチラホラ…。そうなるとさすがに二の足を踏んでしまうのも当然。しかし、税込3万円以下なら、ちょっと頑張れば手に入れることが可能です。ここでは、タウンユースに活躍しそうなシルエット&デザインのモデルを厳選してお届け!
1. これまで以上の動きやすさとソフトな着心地を更新
UNIQLO
「ウルトラライトダウンジャケット」(6990円)
トップバッターは、日本が世界に誇るライフウェアブランドUNIQLO(ユニクロ)。「コレがこんな手頃価格で!?」と驚かされるようなアイテムを毎シーズン連発する同ブランドだけに、しっかりしたダウンジャケットもアンダー7000円。
表地には、マットな風合いで高級感のある軽量ナイロン素材の仮撚りタフタ生地を使用。ソフトな手触りに加えて、小雨程度の水なら問題なしの撥水加工が施されているため、気を使うことなくラフに着回せるのが嬉しいところ。
肝心の中綿は、ダウン90%、フェザー10%のプレミアムダウンで軽くて暖か。そこに肩まわりの可動域を広げた3Dカット構造とキルト幅を広くしたリラックスフィットが組み合わさることで、さらにコンフォータブルに仕上げられています。しかもスプリットラグラン仕様なので、フロントからの見た目も実にスマート!
裏地にワンタッチで着脱出来るバックル式の収納袋を使えば、小さく畳んで持ち運ぶことも可能。ついつい食指が動いてしまう“買い”の1着です。
>> UNIQLO
2. 暖かさと軽さを両立させたEXダウンをしっかり内包
mont-bell
「ライトアルパインダウンパーカ」(1万9140円)
1975年に日本発のアウトドアブランドとして創業したmont-bell(モンベル)。日本の気候を知り尽くしている同社が作るダウンパーカは、従来のナイロンの約2倍の強度を誇るオリジナルのバリスティックナイロンシェルの表地に、不快な静電気を軽減する帯電防止機能と、水分と雪の付着をブロックする撥水機能をダブルで付与。
さらにシングルキルト構造により優れた保温性と軽量コンパクト性も備えているため、幅広いシーンでの活躍を約束します。
また、「ライトアルパインダウンパーカ」最大の語りどころとしては、内包されたEXダウンがいかにスペシャルかという点が挙げられます。寒暖差の激しい自然環境で育てられた水鳥から採取されるダウンのみを使用し、熱の動きを遮断するデッドエアを多く蓄え、暖かさと軽さをバランス良く両立。
これに冷気の進入や熱の放出を防ぎ、保温性を高めるジッパーも搭載。スマホなどのガジェット類も内ポケットに収納しておけば、厳冬期の極低温下でのバッテリー損耗も怖いものナシ!
>> mont-bell
3. 水滴も滑る転がる。看板に偽りなしの撥水性を発揮!
無印良品
「再生ポリエステル水を弾くダウンジャケット」(1万2900円)
2022年秋からラインナップの見直しを行い、注目を集めている無印良品。快適さと環境への配慮を両立した“永く使えるオーセンティックな衣服”に刷新しています。なかでも、これまで人気だった軽量ダウンシリーズでは、サステナビリティの観点から、回収されたペットボトルを洗浄・粉砕後にフレーク状にして再利用したポリエステル糸を生地に使用しています。
また、主張しすぎず、汎用性の高さを発揮するグレイッシュブラウンのボディカラーは、どんな着こなしとも好相性。
パッと見はシンプルですが、身頃サイドにスラッシュポケットが配置されていて使い勝手も抜群。ですが買いの理由はデザインだけにあらず。生地表面に備えられた撥水性は、雨水などの水滴がコロコロと球状になって滑り落ちるほどハイレベルで、アウトドアブランドにだって負けてはいません。
そして中綿はダウン90%:フェザー10%。まさに看板に偽りなし。ミニマルでありながら、ゆったりしたシルエットも併せ持ち、都会的でこなれた雰囲気が味わえます。
>> 無印良品
4. ほど良く身体にフィットする、デイリー使いの最適解
L.L.Bean
「メンズビーンズ・ダウン・ジャケット」(1万8700円〜1万9800円)
タウンユースにおいてダウンウエアに求めるのは、軽量ながらも暖かく、日常生活に十分な機能性。その最適解がL.L.Bean(エル・エル・ビーン)からリリースされた本作ではないでしょうか。表地にソフトで耐水性、耐風性、通気性と3拍子揃った再生ポリエステル素材を、中綿には撥水性と復元性を誇る650フィルパワーのダウンテックダウンを使用。
高めに設計された襟元は、吹き込む寒気から首元を守るのと同時に、大人のスマートさも演出します。
体のラインに沿うよう設計された細身のシルエットが、ボリューミーなダウンウエアにありがちな野暮ったさを見事に払拭。さらに裾のドローコードでフィット調節が可能。フロントジッパー最上部にはジッパー・ガレージを搭載し、上まで閉めた際にジッパーが顔に当たるのを防ぐといった細やかな気遣いも。
内側には再生ポリエステル100%のフリース裏地が貼られているため、たとえインナーがTシャツ1枚でも寒さを感じさせず、着心地は快適そのものです。
>> L.L.Bean
5. 体温を反射して暖かさをキープする進化型防水ダウン
Columbia
「グランドトレックIIダウンフードジャケット」(2万7500円)
通常のダウンウエアは、内包した綿毛に大量の空気を溜め込むことで断熱保温をするわけですが、 Columbia(コロンビア)が今期イチオシする本モデルは、内部に体温を反射して温かさをキープするという進化型ダウンジャケット。
表地には同社オリジナルの防水透湿素材オムニテックを使用しているため雪や雨にも強く、濡れてもムレ知らずでダウンの保温低下をも防ぐ効果が。また何より注目は、裏地に使用されたオムニヒートインフィニティの存在です。
その正体は、金色に輝くドット状のプリントパターンを裏地に施すことで、従来のオムニヒートリフレクティブよりも高い熱反射率を実現した、最新の熱反射保温機能。通気性を損なうことなく、より効率良く体温を反射して瞬時に体を温めてくれるのが特長です。
さらに圧着によるバッフル構造が体温ロス防止にも寄与し、見た目にも良きアクセント。冬場のキャンプや積雪地帯への旅、寒い日のデイリーユースなど、あらゆるシーンに対応するに違いありません。
>> Columbia
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冬アウターの決定版といえば、いわずと知れたダウンジャケット。今回は、コストパフォーマンスを重視して“税込3万円以下”というハードルを設けましたが、ここで紹介したモデルはどれも正真正銘のダウンを中綿に使用していながら、値段以上の機能性を備えたグッドプロダクツ揃い。ゆえにどれか1着を選ぼうにも、大いに悩ましいところ。
厳寒の真冬に備えてダウンジャケットは欲しいけれど、使える予算は要相談。そんなときこそ、懐具合もポカポカなこの5着をチェックしてみてはいかがでしょうか。
>> 即戦力!冬のアウター特集
<文/TOMMY スタイリング/杉浦 優 メイン写真/田中利幸>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/494788/
- Source:&GP
- Author:&GP