【即戦力!冬のアウター特集2】
ひと昔前までは、秋の足音も去りゆく10月末には気になりはじめていたはずの“冬アウター”。ですが、昨今では気候の変化による温暖化などを理由に、物欲が本格化するのも12月間近の今時期にズレ込んでいるとか。そこで、今から動き出しても間に合う“即戦力の冬アウター”を集めました。
今回は、“暖かく普段使いしやすいGORE-TEXアウター”です。GORE-TEX(ゴアテックス)とはフッ素樹脂の合成ポリマー(PTFE)を延伸加工させたePTFEを膜状にすることで開発したテクノロジー素材の名称。これを表地と裏地で挟み込んだゴアテックス ファブリックは、優れた防水・防風・透湿性を備えているのが特長です。以前はアウトドアのイメージが強かったのですが、近年ではデザイン性だけでなく機能性にもこだわったアウターの多くに搭載されており、日常生活においても活躍必至! 冬アウターらしく“暖かさ”という視点も加え、普段使いしやすい5着をご覧あれ。
1. ナチュラルな風合いで、日常に寄り添うリラックス感
DESCENTE PAUSE
「ゴアテックスステンカラーコート」(7万2600円)
トップアスリートのために開発してきた技術やハイスペックな素材を日常に落とし込み、日々の生活をより快適にするユーティリティーウェアを提案するのが、日本生まれのDESCENTE PAUSE(デサントポーズ)。
デザインをAURALEE(オーラリー)の岩井良太氏が担当するだけあって、洒落感がありながらも日常に寄り添うようなリラックスムードの1着となっています。またパッと見でもよく分かるのが、その無駄のないミニマルなディテールの数々。
冷気が侵入しやすい袖口はボタンで調節可能。上下から開閉できるダブル仕様の止水ジップ&前立てを配したフロントデザインで、品の良い仕上がりに。もちろん素材はゴアテックス3層生地。
特殊なナイロン糸を使ってナチュラルな質感を表現した表地には環境負荷の少ない撥水加工を施し、裏地には水の使用量を大幅に削減したリサイクルポリエステル原着糸を使用。それでいてテクニカルに主張はせず、普段着としても街に馴染む顔立ちが魅力です。
>> DESCENTE
2. スタイリッシュかつサステナブルな大人のテックコート
Peak Performance
「ゴアテックス 2L パデッド コート」(6万4900円)
サスティナブルな素材を採用したスウェーデン発のプレミアム・アウトドアブランドとして、ジワジワと勢力を拡大しているPeak Performance(ピークパフォーマンス)らしく、最新技術とタイムレスなデザインが融合した大人のテックコート。
耐久性に優れたリサイクルゴアテックスの2層構造と縫い目を完全密閉したフルシームシーリング加工を組み合わせることで、透湿性を保ちながら防水性と防風性を担保。袖が立体裁断されているため運動性も文句なし。
さらにボディには保温性の高い中綿が封入されているので、スタイリッシュでありながらもしっかりとウォーミー。防寒性を高めるディテールをもう1点挙げるならば、襟下に配されたストームフラップを忘れてはなりません。
襟を持ち上げて留めることで、体温が逃げやすい首元をガードして保温性向上にひと役買います。大袈裟なディテールではなく、日常生活の中でさりげなく快適性を味わいたい。そんなコダワリ派にぜひ挑戦していただきたい1着といえます。
3. 都会的ルックスと程良いギア感を演出するコラボダウン
+Phenix
「SPゴアテックス インフィニウム ウィンドストッパーダウン」(3万9930円)
1952年に日本で誕生したスキーウエアブランドPHENIX(フェニックス) 。そのブランド発祥当時のプロダクトコンセプトを継承しつつ、より幅広いフィールドに向けて進化した+Phenix (プラスフェニックス)とFREAK'S STORE (フリークス ストア) によるコラボシリーズが、昨年に続き2022年秋冬もリリース。
その最新作のひとつが、都会的なルックスと程良いギア感を演出する、ゴアテックス インフィニウム ウィンドストッパー仕様のダウンジャケットです。
本作では、ゴアテックスの看板機能である防水透湿性より、撥水性と防風性といった快適性に重点を置いて開発されたゴアテックス インフィニウムを使用しているのがポイント。これによりタウンユースにはトゥーマッチな機能性をそぎ落とし、手頃な価格帯と必要十分な機能性を実現させました。
といっても、何でも収まる大型の内ポケットやスッポリと被れる大ぶりのフード、ダウン90%/フェザー10%の中綿など日常使いにおいては十分すぎるほどに機能的。
>> Phenix
4. サッと羽織るだけでサマになるボリューミーさが魅力
GOLDWIN
「ゴアテックスインフィニアムパフィーコート」(6万9300円)
防水性を超える優れた快適性から、近年需要が高まるゴアテックス インフィニウム。このGOLDWIN(ゴールドウイン)のインサレーションコートにも、もちろん採用されています。
その上、たっぷりボリューム感が印象的なAラインシルエットに、海洋プラスチックゴミから再生されたリサイクル素材の中綿を封入。圧縮回復性が高いため、着込んでもロフト(かさ高)が減ることなく保温性を維持。しなやかな表・裏地も相まって最高の着心地が楽しめるのです。
収納に関しては両腰に配置されたファスナーポケットが基本。さらに右フロントの内側には、カードケースや車のキーなど、小さな貴重品類の収納に便利なセキュリティポケットがデザインされている点に注目。
また、急な天候の変化に活躍するフードが襟部分に収納されたビルトインフード仕様が採用されており、被らないときはシックなスタンドカラーのコートとしても着用が可能。裾のドローコードを絞ることによってシルエットが変化し、違った表情も楽しめます。
>> GOLDWIN
5. 風雨からのプロテクションを追求したハイエンドウエア
ARC'TERYX
「サーミー インサレーテッド ジャケット」(8万300円)
ARC'TERYX(アークテリクス)といえば、極限に挑むアルピニストからも高い信頼を得ているカナダ・バンクーバー発祥のアウトドアブランド。“地球上にある最高のマテリアル、最高の技術、そして革新的なデザインで商品を作り上げること”をコンセプトにすべてのアイテムが制作されており、ゴアテックスとの蜜月関係は“モノ好き”の間では有名。
この「サーミー インサレーテッド ジャケット」でも、その優れた防水・防風・透湿性をしっかりと味わえます。
本モデルでは、2Lゴアテックス素材を採用し、風雨からのプロテクションを追求。これにボディに内包されたコアロフト インサレーションに備えられた人工断熱性能と速乾性がプラスされることで、かさばることなく軽さと暖かさを実現。しかも調節可能なストームフードにも中綿が入っていて保温性アップ。
加えて、袖口に配されたガスケットで隙間風をきっちりシャットアウト。暖かさを内側に封じ込めることで、快適なウィンターライフへとあなたを誘います。
>> ARC'TERYX
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冬アウターに優れた機能性を求める際に、避けては通れないのが防水透湿素材のパイオニアであるゴアテックス ファブリクスの存在です。近年では、同様の機能性を備えた素材が数多くリリースされていますが、やはりワンランク上のクオリティと安心感という点では、唯一無二と言っても過言ではなく、憧れを抱いている人も多いのでは?
ただ、問題となるのがプライスゾーン。決して気軽に手を出すことのできない“お高め”であるというのはご存じの通り。もちろん、その値段に見合った着心地と機能性が手に入るので、1着は押さえておいて間違いありません。この記事を読んで気になったなら、しっかり下調べをし、実店舗に足を運んで試着をしたうえで購入することを強くオススメします!
>> 即戦力!冬のアウター特集
<文/TOMMY スタイリング/杉浦 優 メイン写真/田中利幸>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/495049/
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