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まさに旬です。見て・着て“ほっこり暖か”なフリースアウター5選

【即戦力!冬のアウター特集3】

ひと昔前までは、秋の足音も去りゆく10月末には気になり始めていたはずの“冬アウター”。ですが、昨今では気候の変化による温暖化などを理由に、物欲が本格化するのも12月間近の今時期にズレ込んでいるとか。そこで、今から動き出しても間に合う“即戦力の冬アウター”を集めました。

今回のテーマは、“フリースアウター”。起毛仕上げによる柔らかな肌触りが特徴のフリース素材は、着用して感じるのはもちろん、見た目からも“ほっこり暖か”。とはいえ多様なジャンルのブランドから大量にリリースされているため、ノープランで選ぶには玉石混淆過ぎてしまいます。そこで、クラシカルなモデルから最新機能を備えたハイテクモデルまで、注目の5着をピックアップ。この冬をより暖かく過ごすには必見です!

1. 北欧モチーフをふんだんに詰め込んだレトロな味わい

HELLY HANSEN
「ファイバーパイルジャカードジャケット」(2万6400円)

厳冬期の海で働く漁師たちを寒さから守るために生み出されたファイバーパイル。フリースの元祖ともいえるこの素材を使ったHELLY HANSEN(ヘリーハンセン)の新作フリースジャケットがこちらです。

ペットボトル原料のリサイクル糸を使用した環境配慮型素材グリーンマテリアルを採用し、毛足がやや短くボア感はありながらも、軽やかなタッチに仕上げられています。クラシカルな風合いと高い保温力を武器に、様々な着こなしに対応してくれるに違いありません。

「ファイバーパイルジャカードジャケット」の特徴が、アイテム名にもあるようにジャカード織りをプリントで表現した温かみのあるデザイン。北欧の遊牧民族で、自然とともに生きるサーミ族のライフスタイルから着想を得たという、“雪の結晶”、“北欧の山岳”、“針葉樹林”などが柄のモチーフに。

なお、フロントポケットはヨットの帆を想起させ、ブランドらしさも垣間見えます。また裾や袖はすっきりとしたバインダー仕様になっていて、重ね着した際のミドラーとしても活躍。

>> HELLY HANSEN

 

2. ゆったりオーバーシルエットで羽織れる肉厚ボアジャケット

Y(dot)BY NORDISK
「ボア オーバー ジャケット」(4万6200円)

Y(dot)BY NORDISK(ワイドット バイ ノルディスク)は、1983年の創業以来、極限の条件下や冒険での使用を目的とした寝袋やアパレルを展開するブランド。ダウンに定評がありますが、フリース素材のウエアにもそのこだわりが光ります。

本モデルはその名が示すように、肉厚で重厚感のあるボアフリースを使用したオーバーサイズのブルゾン。ポリエステルにウールを混紡することにより、機能性を加えつつ天然素材ならではの温かみも感じさせます。

しかも度詰めの編み立てでしっかりとした厚みとハリがあるため、安価なフリースウェアにありがちな頼りなさも皆無。タウンユースにおける、ちょっとやそっとの風くらいなら意に介しません。さらに裏地はメッシュ素材で内部にこもった湿気を外に逃すので、蒸れによる不快感を感じることなく保温性のみをキープ。

摩擦に強いコーデュラコットンナイロン生地をエルボー&ネック部分で切り替えて、左腕のアイコニックなパッチでさりげなくアクセントを添えています。

>> NORDISK

 

3. 名作ミリタリープロダクツを、着やすく暖かくモディファイ

CMF OUTDOOR GARMENT
「C-43-2022FW-」(3万9300円)

原宿を代表する古着屋の一角として人気を誇ったロストヒルズが展開するアパレルブランド、CMF OUTDOOR GARMENT(コムフィ アウトドア ガーメント)。“快適さ”や“心地良さ”を意味するCMF=コムフィをブランド名に冠するだけあって、日常生活にもちょうどいい機能とデザイン、そして堅牢な素材使いによるタフな仕上がりがファンの心を捉えています。

ここで紹介するのは、「M-43フィールド パイル ライナー」をモチーフとなったパイルジャケット。

もともとは、アメリカ陸軍の「M43フィールドジャケット」のインナーに着用するプルオーバー型のアイテムでしたが、使いやすいよう前開きのフルオープン型にモディファイ。さらにパイル生地を化繊ではなく、あえてコットン100%に。

これにより肌馴染みの良いタッチを実現し、フード内とフード口に使用した吸汗速乾・超軽量・遮熱/断熱機能を併せ持つオクタ生地が、寒さを感じやすい首周りを暖かく包み込むことによって、見た目以上に暖かな1着に仕上がっています。

>> CMF OUTDOOR GARMENT

 

4. キャンプでも街でも使えるストレスフリーなフリースフーディ

MOUNTAIN HARDWEAR
「ハイキャンプフリースフーディ」(1万6500円)

ここ日本においてもアウトドアブームが盛り上がりし1993年に、アメリカ・カリフォルニア州で設立されたのがMOUNTAIN HARDWEAR(マウンテンハードウェア)。創業当時から、すべての製品において“耐久性があり、信頼性が高く、高品質であること”を信条とし、今でも数多くのアウトドアマンたちに愛されています。

この「ハイキャンプフリースフーディ」はボリューミーなシェルパフリースを、ややゆとりあるリラックスシルエットにデザインしたアイテム。

筆者が個人的に気に入ったのが、デザインと一体化した収納部分。両胸にはヒジと同様に、耐擦性に優れたシェル素材を配したジップポケット、腹部にカンガルー型ハンドポケット、さらに内側にメッシュポケットを完備。

フリース素材の柔らかな肌触りと、使い勝手が計算されたポケットの自然な配置によってストレスなく着用することが叶います。カラーバリエーションは、2種類のカラフルなカモフラ柄と武骨なダークストーム、サープラスグリーンという4色展開。

>> MOUNTAIN HARDWEAR

 

5. 温かみのある見た目に最新テクノロジーを忍ばせて

LANTERN
「ヒーティング ボア ブルゾン」(4万2900円)

ラストは、最新機能を備えた変わり種をご紹介。ブランドは、“都会と自然をシームレスに過ごす大人の為のアウトドアウェア”を標榜するLANTERN(ランタン)。アメリカ軍のミリタリーフリースジャケットを元に、シルエットやボアの風合いに徹底的にこだわり、毛足が長く撥水加工を施したパイルボアフリースを制作。

柔らかくて軽く、着心地も抜群。耐久性・撥水性に優れたナイロンタスランとの切り替えデザインも機能的なうえに、絶妙な2トーン配色がアクセントに。

内側には、ミリタリーアウター「レベル7」のポケットを、より多機能に進化。これなら手ぶらでの外出も余裕ですね。

そして本モデル最大のポイントが、ヒーティングデバイスを搭載している点。左袖の電源温度調整スイッチで、背面を温度調節しながら遠赤外線効果で温めることが可能です。炭素由来繊維の熱伝導性に優れたグラフェンを使用した中綿と裏地との相乗効果もあって、体の芯からポカポカに。

>> LANTERN

*  *  *

「今年こそは流行る!」といわれ続けてきたフリースアウターですが、この数年間で世の中のライフスタイルが激変し、すべてにおいて“快適性”が最重要視されるようになったことで、ついにワードローブのスタメンに定着。

しかも、時代とともに技術が進んだことで、これまでのストロングポイントだった軽量性や保温性のみならず、さらに優れた機能性をも備えたモデルが続々と登場しています。それでいてほかのヘビーアウターと比較すると、大多数がお手頃プライスなのもうれしい限り。物理的に軽いだけでなく、お財布への負担も軽いとなれば買わない手はありません!

 

>> 即戦力!冬のアウター特集

<文/TOMMY スタイリング/杉浦 優 メイン写真/田中利幸>

TOMMY|メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛する。Twitter

 

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