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定番にして至高。“人気アウトドアブランド”の名作アウター5選

【即戦力!冬のアウター特集4】

ひと昔前までは、秋の足音も去りゆく10月末には気になっていたはずの“冬アウター”。ですが、昨今では気候の変化による温暖化などを理由に、物欲が本格化するのも12月間近の今時期にズレ込んでいるとか。そこで、今から動き出しても間に合う“即戦力の冬アウター”を集めました。

第4回目は、“人気アウトドアブランド”定番アウターがテーマ。とはいえ、なにもブランドのロゴやネームバリューが欲しいわけではありません。むしろ我々が求めるのは、純然たるデザイン性と機能性。その点、人気ブランドとして世に認められているということは、優れたプロダクツを送り出しているという証左でもあり、さらに定番としてラインナップされているものなら、クオリティ面においても安心です。

1. ノース初挑戦の人にもうってつけなお手頃ハードシェル

THE NORTH FACE
「マウンテンライトジャケット」(4万1800円)

アウトドアシーンだけでなく、ファッションシーンでも圧倒的人気を誇っているのが王道中の王道、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)。この「マウンテンライトジャケット」は、同ブランドのアイコンである肩部分の切り替えを取り入れたデザインが目を引きます。

耐久性に優れた70デニールリサイクルナイロンを表生地に使用し、防水透湿素材の大定番であるゴアテックスが搭載されたスタンダードな防水シェルジャケットとして、ファンにもお馴染み。

内側の専用ジップで、別売りのインナーを連結できるジップインジップシステムに対応。やや長めの着丈とともに保温性の確保に貢献します。またフロントの前立ては、ジップとボタンのダブルフラップ仕様で、より防水性を高める工夫も。

定番ではありますが、この2022年秋冬シーズンよりサイズ感を見直して、身幅をハーフサイズアップ。より扱いやすいバランスにアップデートしたことで優れた汎用性に磨きがかかり、ノース初挑戦の人にもオススメです。

>> THE NORTH FACE

 

2. アップデートを繰り返しながら、愛され続けてきた定番ダウン

NANGA
「オーロラダウンジャケット」(4万5100円)

今秋、原宿に旗艦店をオープンさせ、ますます勢いに乗っているNANGA(ナンガ)。そのフラッグシップモデルとして認知されている「オーロラダウンジャケット」は、素材に耐水圧20000mm、透湿性6000g/m2/24hrsをマークした防水透湿素材オーロラテックスを採用し、アップデートを繰り返しながら長い期間、愛されてきた定番(本モデルで5代目!)。

保温力もあり防水・防風性も備えつつ、常に進化を続ける高機能アウターとはまさのコレのこと。

また、メインジップとポケット類のジップをすべて止水ジップにすることで防水性も向上。ボディの内側には柔らかな生地を採用しているためダウンも膨らみやすく、着用時の保温性やフィット感を高めます。たっぷりダウンが封入された大型フードも被りやすくて暖か。

少し大きめなシルエットと、ラグランスリーブのおかげで重ね着しても窮屈さはゼロ。そしてなによりも“シンプルなデザインで、合わせるアイテムもシーンも選ばず着用できる”のが人気の理由です。

>> NANGA

 

3. クラシカルな意匠×今日的な機能性のあわせ技

Y(dot)BY NORDISK
「ノルディックダウンジャケット」(6万9300円)

Y(dot)BY NORDISK(ワイドット バイ ノルディスク)の創業は1983年。極限の条件下や冒険での使用を目的とした寝袋やアパレルを展開し、中でも同ブランドが使うダウンウエアは高いフィルパワーと清浄度を兼ね備えることから、“クリスタルダウン”と呼ばれています。

ここで紹介するダウンジャケットにも、そんな高品質のダウンがたっぷり入っていて優れた保温性を実現。1988年に登場した1stモデルの意匠を踏襲し、現代的に進化したまさに新定番。

その進化の最たるものが表地。細番手の糸を限界まで打ち込んだ高密度のコットンナイロンで、心地良く柔らかな表情と洗練さを併せ持ったオリジナル素材です。しかも環境に配慮して、非フッ素の撥水加工を施している点も、実に今日的なアプローチといえます。そして、暖かく首元を包み込むボリューミーなフードは着脱可能。

内側には大容量の内ポケットを備え、機能面も充実! 主張が強めのダウンウエアでありながら日常に溶け込む、そんな一作です。

>> NORDISK

 

4. 職人が生み出す日本最高峰のハイテクダウンジャケット

DESCENTE ALLTERRAIN
「水沢ダウンジャケット“マウンテニア”」(11万円)

特定のターゲット層やシーンを設定せず、流行に流されない真のモノづくりを行うDESCENTE ALLTERRAIN (デサント オルテライン)。そのミニマルさがどんなスタイルにも馴染むと、大人世代を中心に人気を集めています。

中でも、デサントアパレル水沢工場の特殊な技術と、これまでに蓄積されたノウハウにより誕生した“水沢ダウンジャケット”シリーズは、着ているだけで羨望の眼差しを向けられるほどの逸品として、“モノ好き”たちに知られています。

1番の特徴が、熱接着ノンキルト加工とシームテープ加工により実現した高い耐水性能。水や雪だまりを防ぐパラフードシステム搭載のフードを被れば、悪天候下での着用も問題なし。

また裏地には、光のほぼ全ての波長領域を吸収して熱を作り出して、+5°Cの保温を叶えた独自素材ヒートナビを採用。これに外気を取り込んで、不快な熱や湿気を逃がすフロントジップのデュアルベンチレーション機能が加わることで、衣服内はいつでも快適温度をキープ。

>> DESCENTE ALLTERRAIN

 

5. テディベアの暖かな毛並みを肌で感じる、老舗の逸品

HOLUBAR
「ボルダー ダウンジャケット」(10万8900円)

最後は、1947年創業で知る人ぞ知るアメリカの老舗HOLUBAR(ホルバー)をご紹介。ヨーロッパにおいてもその名は知られており、1番人気を誇るのが「ボルダー ダウンジャケット」です。

長めに設計された着丈とループボタンによるアシンメトリーなフロントデザインは、ミリタリーアウターのN-3Bを彷彿。それもそのはず、1960年代にアメリカ軍の為に製造されたのが本作の源流。ゆえに構造も、-30度の雪山での行動時にも適応するハイスペックなモノに仕上がっています。

表地には撥水性・耐久性に優れ、鈍い光沢とナイロンタッチな表面を持ち合わせたAMGA素材を採用し、クラシカルなアウトドアムードを演出します。内部には、イタリアのダウン最大手であるミナルディ社の純ヨーロッパ産のダウンを贅沢に内包。それでいて着膨れ感が抑えられていて実にスタイリッシュ!

テディベアで有名なシュタイフ社に別注したリアルアルパカウールのフードライニングが、しっとりなめらかな風合いとフカフカの肌触りで、冷えた体を包み込んでくれるでしょう。

>> DIFFERENTLY

*  *  *

冒頭でも述べたように、今回セレクトの基準としたのが純然たるデザイン性と機能性。ここでピックアップした5着をご覧いただき、人気アウトドアブランドが定番として作り続けているプロダクツには、相応の理由があることもおわかりいただけたはず。どれも各ブランドが誇るフラッグシップモデルであるため、プライスは張ってしまうのですが、それだけの価値を持った1着であることもまた、疑いようのない事実。

“良いモノは長持ちする”と考えれば、決して高い買い物ではありません。むしろ昨今のSDGs的観点でいえば大正解。「知ってはいたけど、持ってはいなかった」という人は、2022年冬の勝負服を手に入れるつもりで、ぜひチャレンジしてみてください。

 

>> 即戦力!冬のアウター特集

<文/TOMMY スタイリング/杉浦 優 メイン写真/田中利幸>

TOMMY|メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛する。Twitter

 

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