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Apple、欧州でアプリのサイドローディングとサードパーティーストアを準備

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ヨーロッパで新たなデジタル市場法(Digital Markets Act)が施行されることを受け、AppleはiPhoneへのアプリのサイドローディングおよびApp Store以外のアプリストアからのアプリのダウンロードを許可する見通しです。

これまで崩さなかった姿勢を変えたApple

欧州連合(EU)のデジタル市場法は、AppleとGoogleが運営する2つのモバイルアプリストアがケートキーパーとしてあまりに力を持ちすぎているのを是正し、サードパーティー開発者の競争条件を整え、消費者のデジタルライフを向上させる目的があります。デジタル市場法は数カ月以内にも施行される見込みですが、企業には新たなルールに準拠するのに2024年まで猶予が与えられています。
 
Appleは、これまでアプリのサイドローディングやサードパーティーアプリストアの使用に対して、セキュリティ上の危険性をはらんでいると反発する態度を貫いてきましたが、今回その姿勢を変え、新ルールへの準拠に向けて準備を進めていることが明らかになりました。

アプリ市場が大きく変わる可能性

iPhoneでアプリのサイドローディングやサードパーティーアプリストアの使用が可能になるということは、アプリ開発者はApple税とも巷で呼ばれる15%〜30%の手数料を回避できるようになることを意味します。
 
今回のニュースを受け、すでにマッチングサービス提供企業などの株価が上昇している、とBloombergが報じています。Tinderを運営するMatchグループの株価は最大10%、Bumbleを運営するBumbleの株価は最大8.6%上がったとのことです。
 
Appleは、デジタル市場法の開発者にサードパーティー決済システムの使用を許可する項目に準拠するか最終決定をまだ下していないとされていますが、それ以外については、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏に報告するアンドレアス・ヴェンカー氏、サービス担当上級副社長のエディ・キュー氏に報告するジェフ・ロビン氏が中心となって対応を進めているようです。

ヨーロッパ以外でも新ポリシーが導入されるか

情報筋によれば、iPhoneへのアプリのサイドローディングとサードパーティーアプリストアの許可は、デジタル市場法が施行されるEUだけでなく、その他の地域にも広がる可能性が高いとのことです。
 
日本の公正取引委員会の判断により、「リーダー」アプリと呼ばれるデジタルコンテンツを提供するアプリにはすでにApp Storeでサードパーティー決済が許可されていましたが、ヨーロッパのデジタル市場法はAppleやその他の巨大テック企業がさらに前進することを望んでいるようです。
 
 
Source:Bloomberg via MacRumors
Photo:Apple
(lexi)

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