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大型コンテナ船の座礁事故、原因は関係者の「ながらスマホ」と判明

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メディアは、2022年3月に東部のチェサピーク湾で発生した大型コンテナ船の座礁の原因は、関係者の「ながらスマホ」だったと報じました。を使用していたために適切な操船指示ができなかった模様です。

コンテナ船が座礁

海外船舶関連メディアgCaptainによると、香港船籍のエバーフォワード号は2022年3月13日に米国東部チェサピーク湾内で座礁、自力航行が不可能になりました。
 
沿岸警備隊等が救援活動を行い、海底を掘削する浚渫作業やコンテナの一部撤去等を実施した後に、4月17日の満月の日に5隻の大型タグボートでえい航されて移動を再開しています。

原因は「ながらスマホ」

沿岸警備隊等は事故の調査結果を発表し、航路を伝えるべき水先案内人がスマートフォンを使用しており、適切な指示を出さなかったことが座礁の原因になったと結論付けました。
 
調査によると、水先案内人はブリッジでスマートフォンを使って60分以上の通話をしたり、テキストメッセージを送信したり、メールの下書きを作成したりしました。
 
コンテナ船の3等航海士が船の位置や速度を伝えても、水先案内人はスマートフォンを使用したままで操船指示を出さず、船は舵を切らないまま座礁に至りました。
 
沿岸警備隊は今回の調査結果を受けて、携帯電話の使用に関するルールを作成するよう船舶運航会社に勧告しています。
 
では、自動車運転中の「ながらスマホ」により死亡事故が発生したこと等を受け、2019年には運転中の携帯電話使用に関する罰則が強化されました。
 
自動車や船舶、自転車の運転中や歩行中にスマートフォンを使用すると周囲への注意力が低下して大変危険です。
 
東京消防庁は、ながらスマホに起因する救急搬送が多数発生しているとして、立ち止まって安全な場所で使用するよう呼びかけています。
 
 
Source:gCaptain
Photo:アメリカ海洋大気庁
(seng)

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