米商務省産業安全保障局(BIS)が中国Yangtze Memory Technologies(YMTC)をエンティティリスト(禁輸措置対象のリスト)に追加した機会に乗じ、Samsungが3D NANDフラッシュメモリの卸価格を10%値上げしたとDigiTimesが報じました。
既存サプライヤーの驚異となっていたYMTC
YMTCがAppleへの供給数を増加させることにより、Samsung、Micron Technology、Kioxia、SK Hynixの売上高が低下すると予想されていましたが、YMTCの128層3D NANDフラッシュメモリが禁輸措置対象のリストに追加されたことで、YMTC以外のサプライヤーは強気の姿勢に転じているようです。
YMTCの3D NANDフラッシュメモリは、将来的に全てのApple製品に搭載されるとみられていました。
各社が今後値上げする可能性
その恐れが無くなったことで、Samsungは2022年12月前半分の3D NANDフラッシュメモリの卸価格を10%値上げしたと、DigiTimesは伝えています。
この値上げはあくまでもスポット価格に限られ、大口顧客との契約価格は維持される可能性もあるようですが、YMTCが米国市場から排除されることにより、Samsung製に限らず各社の3D NANDフラッシュメモリが値上げされることが懸念されると、TechPowerUpが指摘しています。
Source:DigiTimes via TechPowerUp
Photo:iFixit
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