完全ワイヤレスタイプが主流になった近年のイヤホン市場ですが、このところ注目度急上昇のキーワードが。それが“ながら聴き”。何かをしながらでも使いやすいという意味になりますが、要は耳の穴を塞がないため周囲の音が聞こえるタイプです。
耳の穴を塞ぐイヤホンにも外音取り込み(アンビエント)機能が付いているものがありますが、こちらはイヤホン外側に付いたマイクで周囲の音を拾い、その音も一緒に流すという構造になります。一度マイクを通しているため、当然ですが自然の音とは異なります。その点、ながら聴きタイプは環境音がそのまま聞こえるため、自分だけのスピーカーがあるというイメージに近いかもしれません。
そんな話題のながら聴きイヤホンの最新モデルを5つピックアップ。
1. スタンダードな骨伝導
ながら聴きのスタンダードとなっているのが“骨伝導”。耳の前方にある骨に当たる部分にドライバーがあり、骨を振動させ音が聞こえる仕組みで、AVIOTのネックバンド型ワイヤレスイヤホン「Openpiece Playful」がまさにそのタイプになります。従来の骨伝導イヤホンの弱点だった低音をしっかり再現し、さらに音漏れ抑制モードやスポーツ時などでも安心の高いフィット感など、使い勝手の良い仕上がりになっています。
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2. ステレオ感を得られる軟骨伝導
鼓膜に空気の振動を伝える“気導経路”、頭蓋骨に振動を伝える“骨伝導”に加えて、第3の聴覚経路として誕生したのが“軟骨伝導”です。耳の軟骨に伝えた振動が外耳道の壁の軟骨に伝播し、外耳内で空気が振動して鼓膜へ音が伝わる仕組みで、左右の音が頭蓋骨内で一緒になってしまう骨伝導とは異なり、左右それぞれ独立して音を伝えられるため、ステレオ感を得られるという利点があります。そんな軟骨伝導を取り入れたのがオーディオテクニカのネックバンド型ワイヤレスイヤホン「ATH-CC500BT」です。耳の穴をカバーするような形状の耳珠という部分にドライバーを軽く当てるだけなので、骨伝導のように締め付け感がないのも特徴です。
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3. 球体を引っ掛ける軟骨伝導
同じく軟骨伝導の仕組みを使っているのがcheero(チーロ)の「Otocarti(オトカルティ)」。ですが、こちらは振動が発生する部分が直径約13mmの穴のない球体になっています。この球体部分を耳のくぼみに引っ掛けることで、耳の軟骨を通じて音が伝わるようになっています。首掛けタイプとネックバンドタイプがあり、それぞれ球体を当てる場所が異なりますが、どちらも耳の軟骨に当たるようになっていて、そしてもちろん耳の穴は塞ぎません。
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4. イヤーウイングで引っ掛ける
骨伝導や軟骨伝導とは異なり、通常のイヤホンのようにドライバー部から音を出すながら聴きタイプもあります。AVIOTの「TE-M1」は、耳の穴の出口部分のへこみにイヤーウイングなどで引っ掛けて装着する方式で、耳の穴自体は塞がないため、周囲の音も聞こえるようになっています。音は耳の穴に向けて出ますが、音漏れ抑制モードも付いているなど、音漏れをできるかぎり防げるようになっています。耳の穴を塞いだときの圧迫感が苦手という人にはピッタリです。
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5. 逆相音波で音を閉じ込める
耳の穴を塞がないタイプにも驚きの新機能が付いたイヤホンが登場しています。それがNTTソノリティの「nwm MWE001」と「nwm MBE001」です。耳に引っ掛けて、耳の穴出口より上の部分にドライバー部が来る形状は、音漏れが激しそうに見えますが、ポイントはNTTが開発したPSZ(パーソナライズド・サウンド・ゾーン)技術。これは、ドライバーから一定距離のところで逆相の音波を当てることで音波同士を打ち消し、周囲への音漏れを防ぐ技術で、これによりイヤホンの周囲のわずかな範囲のみに音を閉じ込めることに成功しているそうです。もちろん逆相の音波は、イヤホンから流れる音に対してで、周囲の環境音は普通に聞こえるので、ながら聴きができるというわけです。
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<文/&GP>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/501291/
- Source:&GP
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