【2022年人気アイテム総まとめ】
ここ数年、アウトドアテイストを高めたカスタムの注目度が高まっています。カスタムカーの祭典である東京オートサロンでも、リフトアップしたボディにゴツゴツしたマッドテレーンタイヤを履き、ボディをカーキやオリーブドラブなどのアースカラーにオールペンしたものが目立つようになりました。
カスタム市場で大きなムーヴメントが起こると、今度はそれを自動車メーカーが取り入れるようになります。「流行っているスタイルに興味はあるけれど、自分でカスタムしていくのはハードルが高い」という人にはピッタリです。
かつてローダウンが大流行したときは軽自動車にローダウン仕様のカスタムモデルが増えました。ホンダが1996年に発売したS-MXにはそのものズバリ『ローダウン』というグレードが設定されました。
現在は、SUVやミニバン、そしてコンパクトカーにまでアースカラーのボディ色が採用されるようになっています。少し前までは考えられなかったことです。さらにアウトドアテイストを高めた特別仕様車が用意されるモデルも出てきました。今回は2022年に発売されたアウトドア特別仕様車を紹介しましょう。
1. トヨタ「RAV4 オフロードパッケージII」
第1弾よりオフロードテイストを一層高めた特別仕様車
2020年10月に発売された「RAV4 オフロードパッケージ」はRAV4の中でもアウトドアイメージが強いアドベンチャーグレードをベースにオフロードイメージを高めて、多くの人から支持されました。「オフロードパッケージII」は、ユーザーからの要望に応える形で登場した人気特別仕様車の第2弾モデルです。
ボディカラーは自然が似合うモノトーン3色、2トーン2色を用意。2トーンはルーフがブラックになるだけでなく、フロントバンパーやドアミラーもブラックというハードなデザインになります。しかもこの黒は凸凹があり艶が抑えられたもので、『GORI GORI BLACK塗装』と名付けられました。
車高は10mmリフトアップされ、さらにブラック塗装のバックドアガーニッシュとルーフレール、マットブラック調のアルミホイールとオールテレーンタイヤを装着することで力強さを表現しています。
インテリアは前席のカップホルダーとセンターオープントレイにレッドの差し色を配色。助手席前にはオフロードパッケージのロゴが描かれます。シートやインパネ、ドアトリムなどには赤いステッチが施され、華やかなイメージになりました。
2020年に発売されたオフロードパッケージは中古車市場で人気がありなかなか値落ちしません。このオフロードパッケージIIも同じように人気が出るはずです。
2. 三菱「デリカD:5 ジャスパー」
グレーの差し色が自然の中で映える
卓越した悪路走破性が与えられた唯一無二のミニバンであるデリカD:5。2022年10月に発売された特別仕様車「ジャスパー」は、アウトドアレレジャーを快適に楽しめる装備と、アウトドアテイストを感じさせる内外装が与えられた特別仕様車です。ボディサイドにはヘラジカのデカールが貼られました。
フロントグリルとポジションランプガーニッシュはクールな雰囲気のアイガーグレーメタリックに塗装。ホイールはダーククロム調に。どちらも昨今のアウトドアカスタムで流行しているイメージを演出しています。
シート生地は撥水機能付きのスエード調人工皮革『グランリュクス』を採用。濡れたものや汚れたものを積み込んでも後でさっと拭き取ることができます。
ディーラーオプションの『コンプリートパッケージ』は専用のエンジンフードエンブレムと専用のマッドフラップが装着されます。ラゲッジスペースにはバックドアを開けたときに荷崩れするのを防ぐカーゴフェンスが備わります。
もともとアウトドアでの使い勝手に優れたデリカD:5ですが、その機能性をさらに高めてくれるジャスパーは人気が高い特別仕様車です。
3. マツダ「CX-8 グランドジャーニー」
上質な雰囲気のSUVにオフロードで役立つ機能とデザイン性を追加
2022年11月のマイナーチェンジで、より洗練されたデザインに生まれ変わったCX-8。このタイミングで発売された「グランドジャーニー」は、「家族とさまざまな場所に行きたい」というニーズに応えるために誕生したオフロード志向の特別仕様車です。
フロントグリルはガンメタリック塗装、ボディ下部はブラック塗装になり、バンパーガーニッシュにはメタルのアクセントが施されました。足元はアウトドア用品のような堅牢さをイメージしてデザインされた切削加工のアルミホイールを履いています。
インテリアは明るいグレージュ色に。シートサイドの素材は上質さと手入れのしやすさを両立させたレザレット(合成皮革)を採用。シートセンターはカジュアルなソファーをイメージさせるざっくりとした肌触りのファブリックになります。
ドライブモードを選択できるMi-Driveにはグランドジャーニー専用のオフロードモードを採用。家族でアウトドアに遊びに行った際に現れた砂利道などでも安心して運転できるよう配慮されています。
1-3列目、すべての席でゆったりくつろげる広い室内でのんびり移動し、オフロードもアクティブに走って大自然で過ごす家族との時間を楽しみたい。そんな人にピッタリな特別仕様車です。
4. ダイハツ「タフト ダーククロームベンチャー」
追加されたアースカラーが似合うデザインを採用
アクティブに使える軽クロスオーバーとして人気があるタフト。2022年9月の一部改良に合わせて発売された「ダーククロムベンチャー」は、すでに発売されていたアウトドア仕様の特別仕様車「クロムベンチャー」を一層タフなイメージに仕上げたモデルになります。
エクステリアはダークブラックメッキやガンメタリックの塗装、ボディカラーはセラミックグリーンメタリック、クロムグレーメタリック、レーザーブルークリスタルシャインなどのアースカラーから選べます。
インテリアはシルバーステッチが施されたフロントシートとダークシルバー加飾のアクセントで、ベース車が持つタフなイメージを際立たせています。
タフトはこのタイミングでスマホと連携できる9インチディスプレイオーディオがオプション設定され、これまで以上に便利な軽自動車となりました。アクティブなモデルで大自然を楽しみたい人にオススメしたい特別仕様車です。
5. スバル「フォレスター XTエディション」
利便性と走行性に優れたフォレスターがよりワイルドなイメージに変貌
2018年にデビューした5代目フォレスターは日本にジャストサイズのクロスオーバーSUVとして多くの人から選ばれているモデル。2022年12月、そんなフォレスターにアウトドアでの使い勝手を高めるアイテムが多数装備された特別仕様車「XTエディション」が追加されました。
フロントグリルは枠をブラック塗装し、ウイング部分はあえて無塗装にすることでオフロードっぽさを演出。ドアミラーも無塗装のものを装備しています。リアガーニッシュ、ルーフスポイラー、ルーフレールなどはブラック塗装で引き締まったイメージに。ホイールはダークメタリック塗装になります。
インテリアは撥水ファブリックと合成皮革を組み合わせたシートと撥水カーゴフロアボードで汚れた荷物もガンガン積める仕様にしています。ラゲッジルームとリアゲートにはLEDランプが取り付けられたので、夜のキャンプ場など真っ暗な中でも荷物が探しやすくなっています。
ボディカラーのカイザーブルーはこれまで北米向けのスバル車で採用されていたもので、今回初めて日本仕様車で使われました。これにゴツゴツしたマッドテレーンタイヤを履くとかなりワイルドなイメージになりそうです。アウトドアでの機能性とデザイン性、どちらも妥協したくない人にオススメしたい特別仕様車です。
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>
高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/502142/
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