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キャプテンスタッグが厨房機器メーカーと組んだ「hako-niwa」シリーズはミニチュアだけどホントに使える!

【アウトドア銘品図鑑】

ご存じの通り、新潟・燕三条は金属加工が盛んなエリア。今日もキャンプ道具はもちろん、洋食器をはじめとする厨房機器が数多く生産されています。

でもちょっと待って。

金属板はなるべく無駄がないように型を切っても、どうしても端材がでちゃうんです。

アウトドアメーカー・CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)と厨房機器メーカーの・ハイサーブウエノが端材を無駄なく使い切りたいと作ったのが、新しくスタートしたミニチュアキャンプギア「hako-niwa(ハコニワ)」シリーズ。大型厨房機器の端材は、端材といってもそこそこ大きいわけで、上質なステンレス鋼がみすみす捨てられるのはもったいない!

「hako-niwa」シリーズはミニチュアだけど、ただ飾れるだけじゃありません。本気で使えるのが「hako-niwa」シリーズのポイントです。

■2種類のベンチとテーブルを使ってみた

「hako-niwa」シリーズには、焚き火台が3種類と、テーブルと蚊取り線香スタンドが各1種類あります。その中からベンチ型の焚き⽕台「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」(7700 円)と「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」(8800 円)、「hako‐niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」(6980 円)を取り寄せてみました。

▲「hako-niwa(ハコニワ)ベンチ焚き火台」収納サイズは350×180×12mm。重さは1.5kg

▲「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き火台」収納サイズは240×180×12mm。重さは1kg

ネジ止めはなく、1mm厚のステンレス鋼を組み合わせる焚き火台です。これだけパーツが多いと組み立てが難しそうというか、毎回、説明書が手放せそうにないんですが、ご安心を!

▲これは6のパーツ。4の表示はⅡⅡになっていて親切

パーツには隅っこにローマ数字が抜かれていて、その順番通りに組み立てればいいんです。これ、ありそうでないアイデア。

▲Ⅰ〜Ⅲまで組み立てたところ。このあと背もたれと座面を差し込めばベンチになります

「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」と「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」の基本の作り方は同じ。斜めに差し込む座面にはちょっとだけ悩まされますが、一度予習をしておけば順番がわかるので、簡単に組み立てられます。

切り込みはちゃんと板がかみあうようになっていて、一度挿せば簡単には崩れません。

あと1枚板を組み合わせれば…という状態で崩壊するアレに陥らずにすむので、ストレスはありません。多少不器用な人でも大丈夫。

▲ベンチモード。左が「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」30×21×H16cm、右は「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」8×21×H16cm

ベンチモードは観賞用。フィギュアを飾るのもいいし、スパイスやリモコン、スマホ置き場にしてもいいですね。この状態ではカマドフレームや五徳などのパーツが余るので、紛失しないように。

■焚き火前にふたつのモードにトランスフォーム

さて、いよいよ焚き火をするためにカマドモードやストーブモードに変身させましょう。

▲カマドモード

ベンチモードをベースに、ロゴ入りの板を斜めに挿して薪がこぼれ落ちないようにします。あとはコの字型のカマドフレームと五徳を載せればカマドモード。

「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」には、ケトルやメスティンを余裕で載せられます。五徳は好きな場所にセットできるので、シェラカップのように底が小さなものも安定します。

手前と脇に大きな空間が空いていて薪を増減しやすく、調理向き。

「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」には30cmほどの薪が入るし、手前に少しはみ出せば35cmくらいまでの薪をくべられます。これが思いのほか便利です。

焚き火の途中で五徳の位置を変えるのは大変かも…と思いましたが、比較的溝が太く、トングを使って位置変えしやすいのはうれしい誤算です。

▲ストーブモード。ロゴを反対に取り付けてしまった…

カマドモードでは薪受けに使っていたロゴ入り板をたててセット。熱をためやすく、よく燃えます。

「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」は、カマドモードの底を燃料プレートで底上げすれば、固形燃料やアルコールストーブの五徳にもなりますよ。

ストーブモードは横からも薪を継ぎ足せますが、上から薪を置いて大きく炎を上げるほうが自然な使い方でしょう。こちらも五徳を載せれば焚き火料理ができます。

「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」、「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」の底は二重になっていて、地面に熱が伝わりにくくなっています。

手前にはロゴ入り板を差し込む穴が空いていますが、そこから灰や燃えかすが落ちることはありません。

▲「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」収納サイズは355×215×6mm。使用サイズは32×20×7.5cm

そんな「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き火台」、「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き火台」ですが、「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」に載せればより断熱性が高まります。

焚き火台の手前に置いて、長い薪を支えるなんてことにも使えるんです。横着者にはたまりません。

それに「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」の両端には縁があって、箸置きがわりにできるのもなにげに便利。

*  *  *

「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き火台」と「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き火台」を一日中使ったところ、熱によるゆがみはありましたが、五徳を使っていたためでしょうか、わずかなものでした。

小型焚き火台は長い薪が入らないので、面倒になって次第に二軍落ちするけれど、どちらも「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」を併用すれば長い薪を切らずにすむので、しまい込まずにすみそう。ミニチュアですが実用的なシリーズです。

>> キャプテンスタッグ

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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