【アウトドア銘品図鑑】
ご存じの通り、新潟・燕三条は金属加工が盛んなエリア。今日もキャンプ道具はもちろん、洋食器をはじめとする厨房機器が数多く生産されています。
でもちょっと待って。
金属板はなるべく無駄がないように型を切っても、どうしても端材がでちゃうんです。
アウトドアメーカー・CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)と厨房機器メーカーの・ハイサーブウエノが端材を無駄なく使い切りたいと作ったのが、新しくスタートしたミニチュアキャンプギア「hako-niwa(ハコニワ)」シリーズ。大型厨房機器の端材は、端材といってもそこそこ大きいわけで、上質なステンレス鋼がみすみす捨てられるのはもったいない!
「hako-niwa」シリーズはミニチュアだけど、ただ飾れるだけじゃありません。本気で使えるのが「hako-niwa」シリーズのポイントです。
■2種類のベンチとテーブルを使ってみた
「hako-niwa」シリーズには、焚き火台が3種類と、テーブルと蚊取り線香スタンドが各1種類あります。その中からベンチ型の焚き⽕台「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」(7700 円)と「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」(8800 円)、「hako‐niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」(6980 円)を取り寄せてみました。
ネジ止めはなく、1mm厚のステンレス鋼を組み合わせる焚き火台です。これだけパーツが多いと組み立てが難しそうというか、毎回、説明書が手放せそうにないんですが、ご安心を!
パーツには隅っこにローマ数字が抜かれていて、その順番通りに組み立てればいいんです。これ、ありそうでないアイデア。
「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」と「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」の基本の作り方は同じ。斜めに差し込む座面にはちょっとだけ悩まされますが、一度予習をしておけば順番がわかるので、簡単に組み立てられます。
切り込みはちゃんと板がかみあうようになっていて、一度挿せば簡単には崩れません。
あと1枚板を組み合わせれば…という状態で崩壊するアレに陥らずにすむので、ストレスはありません。多少不器用な人でも大丈夫。
ベンチモードは観賞用。フィギュアを飾るのもいいし、スパイスやリモコン、スマホ置き場にしてもいいですね。この状態ではカマドフレームや五徳などのパーツが余るので、紛失しないように。
■焚き火前にふたつのモードにトランスフォーム
さて、いよいよ焚き火をするためにカマドモードやストーブモードに変身させましょう。
ベンチモードをベースに、ロゴ入りの板を斜めに挿して薪がこぼれ落ちないようにします。あとはコの字型のカマドフレームと五徳を載せればカマドモード。
「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」には、ケトルやメスティンを余裕で載せられます。五徳は好きな場所にセットできるので、シェラカップのように底が小さなものも安定します。
手前と脇に大きな空間が空いていて薪を増減しやすく、調理向き。
「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」には30cmほどの薪が入るし、手前に少しはみ出せば35cmくらいまでの薪をくべられます。これが思いのほか便利です。
焚き火の途中で五徳の位置を変えるのは大変かも…と思いましたが、比較的溝が太く、トングを使って位置変えしやすいのはうれしい誤算です。
カマドモードでは薪受けに使っていたロゴ入り板をたててセット。熱をためやすく、よく燃えます。
「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」は、カマドモードの底を燃料プレートで底上げすれば、固形燃料やアルコールストーブの五徳にもなりますよ。
ストーブモードは横からも薪を継ぎ足せますが、上から薪を置いて大きく炎を上げるほうが自然な使い方でしょう。こちらも五徳を載せれば焚き火料理ができます。
「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き⽕台」、「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き⽕台」の底は二重になっていて、地面に熱が伝わりにくくなっています。
手前にはロゴ入り板を差し込む穴が空いていますが、そこから灰や燃えかすが落ちることはありません。
そんな「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き火台」、「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き火台」ですが、「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」に載せればより断熱性が高まります。
焚き火台の手前に置いて、長い薪を支えるなんてことにも使えるんです。横着者にはたまりません。
それに「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」の両端には縁があって、箸置きがわりにできるのもなにげに便利。
* * *
「hako-niwa(ハコニワ) ソロベンチ焚き火台」と「hako-niwa(ハコニワ) ベンチ焚き火台」を一日中使ったところ、熱によるゆがみはありましたが、五徳を使っていたためでしょうか、わずかなものでした。
小型焚き火台は長い薪が入らないので、面倒になって次第に二軍落ちするけれど、どちらも「hako-niwa(ハコニワ) 焚き火テーブル」を併用すれば長い薪を切らずにすむので、しまい込まずにすみそう。ミニチュアですが実用的なシリーズです。
>> キャプテンスタッグ
<取材・文/大森弘恵>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/502551/
- Source:&GP
- Author:&GP