2022年4月〜12月のインドからのiPhone輸出(金額ベース)は25億ドル以上にのぼり、2021年1月〜12月の輸出額のほぼ2倍に達しました。脱中国は着々と進行しているようです。
FoxconnとWistronはそれぞれ10億ドル以上を輸出
米メディアBloombergが入手した情報によると、FoxconnとWistronは、2022年4月〜12月の9カ月間で、インドからiPhoneをそれぞれ10億ドル以上輸出したとのことです。
そしてFoxconn、Wistronと並ぶApple主要サプライヤーのPegatronは、同期間中に約5億ドルのiPhoneを輸出した模様です。
Foxconnの鄭州工場で起きた、新型コロナウイルス感染症に起因するトラブルとiPhone減産が、主要サプライヤーのインドにおけるiPhone増産、インドからのiPhone輸出増大を導いたと考えられています。
中国よりも賃金が安く労働力が豊富なインド
インドにおけるiPhone生産台数がiPhone総生産台数に占める割合はまだわずかですが、インド政府は同国を中国に代わる世界のiPhone工場へと育てようとしており、FoxconnやWistronなどの外国企業に対し、積極的な税優遇措置を与えています。
またBloomberg Intelligenceは、中国と比べインドのほうが賃金が安く、労働力が豊富であると指摘。生産能力が安定すれば、FoxconnやPegatronはインドで生産することで、5年間で4%〜6%の生産コスト節約が期待できると分析しています。
ちなみに2021年に中国で生産されたiPhoneは2億3,000万台、一方インドで生産されたiPhoneは約3万台と、Bloomberg Intelligenceは見積もっています。
現在インドでは、iPhone11からiPhone14までのモデルの組み立てが行われています。
Source:Bloomberg
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-515906/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania