米国国際貿易委員会(USITC:United States International Trade Commission)が、Apple Watchの血中酸素濃度測定機構に関する特許侵害裁判における第1ラウンドにおいて、Masimoの訴えを認め、Appleの敗訴を宣言したと複数の海外メディアが一斉に報じました。
血中酸素ウェルネスが特許侵害か
Apple Watchの血中酸素濃度測定機構に関する特許侵害裁判においてUSITCが、Masimoの訴えを認め、Appleの敗訴を宣言したとIT之家が報じました。
この裁判は、医療機器メーカーのMasimoが2021年6月30日に、Apple Watch Series 6の血中酸素濃度測定機構(血中酸素ウェルネス)は自社が有する血中酸素飽和度(SpO2)を測定するための5つの特許を侵害しているとし、USITCに提訴していたものです。
Masimoは提訴にあたり、AppleはApple Watch Series 6の血中酸素ウェルネスを「医療機器のような見た目にして販売しているが、目立たないように、医療目的では使えないとユーザーに警告している」ことを指摘していました。
訴状には、AppleがMasimoの医療部門責任者を引き抜いたことも記されているようです。
心電図アプリも特許侵害と訴えられる
Apple Watchのヘルスケア機能として心電図アプリも特許侵害していると、こちらは国際貿易委員会(ITC:International Trade Commision)に訴えられており、2022年12月にAppleの敗訴が確定していました。
その際に、AliveCorの最高経営責任者(CEO)であるプリヤ・アバ二氏は、「これは、技術革新と消費者にとっての勝利です。この判決は、Appleのような巨大企業の圧力により技術革新が妨げられる可能性がある当社やその他の企業にとって、知的財産権が保護されることの重要性を示しています」と、判決を歓迎していました。
Source:IT之家,Bloomberg,Reuters,Business Wire
Photo:Masimo W1
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania