日鉄興和不動産株式会社は、1月15日(日)〜4月12日(水)の期間、渋谷モディに理想のミライの暮らしを体験する空間「ONE LAB・CASE 渋谷」をオープンします。
ONE LAB・CASE 渋谷では、相手が目の前にいるような感覚で対話ができるコミュニケーションツールとして、“いま、会いたい”を叶える部屋「会えルーム」を体験できます。日鉄興和不動産は、同ツールを幅広い層に体験してもらい、リアルな声を集めることで、今後の商品化に活かしていく方針です。
5つの要素で構成された部屋
会えルームは、「遠く離れた親しい人と五感を共有しながら、よりリアルにつながりたい。」という声をもとに開発されたコミュニケーションルームです。5つの要素からなり、リアルに近い環境で会話できるよう趣向が凝らされています。
マイクを口元に近づけたり、音量を調整したりといった「冷める」体験をすることなく、相手を近くに感じながら会話できるでしょう。
さらに、視覚・聴覚だけでなく、同一の空間にいるような錯覚を覚える一つとして、嗅覚にもアプローチ。室内に設置されたアロマデュフューザーから放たれる香りで、同じ空間を共有している気分が味わえます。
そのほか、統一感のあるインテリアや同素材の椅子で、「居心地」も共有できるとのことです。
物理的な距離を乗り越える他サービス
物理的な距離をテクノロジーの力で解消しようとする試みは、他にもあります。
日本のスタートアップ・tonari株式会社が開発した「tonari(トナリ)」です。等身大のスクリーンで2つの空間をつなぐコミュニケーションサービスで、スクリーン中央に埋め込んだ微小な高解像度カメラにより、対面相手と自然に目線が合う仕組み。3K・60fpsの画質で遅延も120ms以下に抑えており、対面と変わらないテンポで会話できます。
すでに、損保ジャパンやJR東日本などの大手企業が同サービスを導入しているほか、2022年11月には、シンガポールと東京のインキュベーション施設をつなぎ、物理的な距離を越える場の創出に一役買いました。
同社のインタビューはこちら。
(文・Saki.A)
- Original:https://techable.jp/archives/190531
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:天野早紀