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患者紹介をデジタル化する地域医療連携システム「medigle」がシードラウンドの資金調達。1年で200病院導入

地域医療の連携システム「medigle(メディグル)」を提供する、メディグル株式会社はベンチャーキャピタルのANOBAKAとEast Venturesから、総額5,000万円のシードラウンドの資金調達を実施しました。

設立1年で導入病院が200を突破

「かかりつけ医受診促進」「紹介患者獲得」「逆紹介推進」という病院を取り巻く課題解決を実現するmedigle。地域医療連携における顧客情報の一元管理ができるCRMをベースとしたサービスは、地域の基幹病院を中心に導入が進み、2022年12月、200以上の病院へ導入を達成しました。

医療者がコア業務に集中できる環境づくり

今回の資金調達は、導入病院の増加に伴うサポート体制の強化と地域医療連携業務のDXを支援する新サービスの構築を目的としています。

病院や診療所における患者紹介の業務は、アナログが根強く、共通で利用できるシステムも整っていないため「電話対応やFAX確認に追われる」などの負担があります。患者側においても、「予約確定までの待ち時間」が長いなどの負担が発生しています。

medigleでは、患者紹介時の手続きをデジタル化し、医療者の負担軽減、患者のスムーズな受診をサポートします。

各社のコメント

今回の引受先の一つ、ANOBAKAの代表取締役/パートナー、長野泰和氏は以下のようにコメントしています。

「ANOBAKAは実は医療関連領域のスタートアップが多いのですが、各社順調に伸びていて、この領域のDXニーズが非常に高いことを日々感じています。その中でもmedigleはものすごいポテンシャルのあるスタートアップです。このシードフェーズにも関わらず多くの病院へ導入されていて、今後の地域医療連携の核となる存在になっていくと思います。日本の医療現場の発展においてインフラ的な存在になっていくポテンシャルのあるmedigleに最初に資本参加させて頂く投資家となることは光栄であり、ワクワクしております。」

メディグル株式会社の代表取締役、中嶋秀樹氏は以下のようにコメントしています。

「日本は世界に類を見ない少子高齢化の道を突き進んでいます。
医療業界においては、担い手が少なくなるにも関わらず、患者数は増加し続けており、既に需要と供給のバランスが崩れています。このような背景があり、政府は医療の機能分化を軸とした地域医療連携を推進していますが、まだまだ多くの課題が残っています。

私たちは、これから日本の医療にとって非常に重要となる地域医療連携をアップデートし、医療者の方々の業務負担の軽減はもちろんのこと、患者のスムーズな受診体験までをサポートしていきます。

もちろん、医療介護の課題は、地域医療連携だけで解決できるものではありませんが、すべての人が迷うことなく適切なタイミングで医療を選択できる社会の実現にむけて、医療介護におけるあらゆる課題にしっかり向き合い、課題解決に取り組んで参ります。

今後も【医療者と共に「医療の仕組み」をよくする】のミッションのもと、より良い未来を創造できるように邁進して参ります。今後のメディグルにご期待ください。」

PR TIMES

(文・優花子)

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