兵庫県加古川市の教育委員会は、令和3・4年度の2年間、加古川市立加古川中学校をスマートスクール推進モデル校として指定し、ICTを効果的に活用した授業実践について研究を進めています。
今回、同校がその研究成果等を発表し「授業でのICT活用率が全国平均の2倍」「ICT機器の活用が生徒の学習に役立ち、意欲向上に寄与している」ことがわかりました。
授業におけるICT活用率が全国平均の約2倍に
「1、2年生の時に受けた授業で、PC・タブレットなどのICT機器をどの程度使用しましたか」という質問には41.5%の生徒が「ほぼ毎日使用した」と回答。
全国平均21.6%の約2倍近くに達し、日々の授業において頻繁に活用できていることがわかりました(全国学力・学習状況調査より)。
ICT活用が生徒の学習意欲向上と有効な学習方法として役立つ
ICT機器を活用した授業に対して「わかりやすい」と答える生徒が多く、学びに対するモチベーションが向上していることがわかりました。
ハイブリッド型通信環境も構築済。ICT教育を強力に推進
加古川市では、従来から子どもたちがパソコン教室、また家庭などでも活用できるように「地域BWA(広帯域移動無線アクセス)」を活用してきました。
しかし、9月から市内の小学校17校339教室、中学校7校125教室で光回線サービスの利用を開始し、教室においてさらなる通信の高速化を実現しました。
個々の普通教室に直接、光回線を1本ずつ敷く通信環境は全国的にみても類をみないめずらしい取り組みです。
(文・ソルトピーチ)
- Original:https://techable.jp/archives/191022
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:平井久美子