Appleが2023年1月17日に発表、予約受付を開始したM2 Pro、M2 Max搭載MacBook Pro(14インチ/16インチ)(以下2023年モデル)は、日本では同2月3日に発売されます。
この記事では、M1 Pro/M1 Max搭載MacBook Pro(同2021年モデル)、Intel製チップ搭載MacBook Pro(同2019年モデル)との違いをまとめました。
▼本体・デザイン:M2モデルはM1モデルから変わらず、Intelモデルは細かな違い
▼チップ性能:Intelベースで比較すると数倍以上高速なパフォーマンス
▼スペック:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3対応、バッテリー駆動時間は最大22時間に
▼価格:標準構成は14インチ、16インチともに約5万円高い設定
本体・デザイン:M2モデルはM1モデルから変わらず、Intelモデルは細かな違い
外観を比較すると、2023年モデルは2021年モデルから変わっていません。画面上部は2019年モデルと異なり、スリムになったノッチ(切り欠き)となっています。
本体サイズと重量で比較すると、16インチは2023年モデルと2021年モデルで高さ、幅、奥行きは変わらず、重さは0.5キロ前後増加しています。2019年モデルと比べると高さ、幅、奥行きともに0.2センチ~0.6センチほど大きくなりました。
14インチも2023年モデル、2021年モデルともに高さ、幅、奥行きはまったく同じで、重さはM2 ProはM1 Pro/Maxと同じ1.6キロ、M2 Maxは微増の1.63キロとなっています。
16インチMacBook Pro
M2 Pro/Max (2023年) |
M1 Pro/Max (2021年) |
Intel (2019年) |
|
---|---|---|---|
高さ | 1.68cm | 1.68cm | 1.62cm |
幅 | 35.57cm | 35.57cm | 35.79cm |
奥行き | 24.81cm | 24.81cm | 24.59cm |
重量 | M2 Pro:2.15kg M2 Max:2.16kg |
2.1kg | 2.0kg |
14インチMacBook Pro
M2 Pro/Max (2023年) |
M1 Pro/Max (2021年) |
|
---|---|---|
高さ | 1.55cm | 1.55cm |
幅 | 31.26cm | 31.26cm |
奥行き | 22.12cm | 22.12cm |
重量 | M2 Pro:1.6kg M2 Max:1.63kg |
1.6kg |
チップ性能:Intelベースで比較するとM2 Pro/Maxは数倍以上高速なパフォーマンス
搭載チップは、2023年モデルがM2 Pro/Max、2021年モデルがM1 Pro/Max、2019年モデルがIntel製チップです。対応するユニファイドメモリはM1 Pro、M2 Proが最大32GB、Intelチップ、M1 Maxが最大64GB、M2 Maxが最大96GBとなっています。
チップ名 | プロセッサ CPUコア数 (高性能+高効率) |
グラフィックス GPUコア数 |
メモリ |
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Intel | 2.6GHz 6コアIntel Core i7 2.3GHz 8コアIntel Core i9 2.4GHz 8コアIntel Core i9 Turbo Boost使用時最大5.0GHz |
Intel UHD Graphics 630(標準構成) AMD Radeon Pro 5300M(4GB GDDR6メモリ搭載) AMD Radeon Pro 5500M(4GB GDDR6メモリ搭載) AMD Radeon Pro 5500M(8GB GDDR6メモリ搭載) AMD Radeon Pro 5600M(8GB HBM2メモリ搭載) |
16GB 32GB 64GB |
M1 Pro | 8コア(6+2) 10コア(8+2) |
最大16コア | 16GB 32GB |
M2 Pro | 10コア(6+4) 12コア(8+4) |
最大19コア | 16GB 32GB |
M1 Max | 10コア(8+2) | 最大32コア | 16GB 32GB 64GB |
M2 Max | 12コア(8+4) | 最大38コア | 16GB 32GB 64GB 96GB |
M2 Pro/M2 MaxとIntelベースのMacBook Proのパフォーマンス比較では、Intelを基準にした場合、14インチモデルで10倍以上、16インチモデルでも5倍以上の高速なパフォーマンスを実現しています。
14インチモデルの例では、ビデオ編集がIntel比でM2 Proが9.6倍、M2 Maxが15.7倍、コードのコンパイルではM2 Pro/Maxともに4.4倍、写真編集はM2 Proが2.9倍、M2 Maxが3倍と、大幅にパフォーマンスがアップしています。
スペック:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3対応、バッテリー駆動時間は最大22時間に
主なスペックを比較すると、2023年モデルと2021年モデルの違いは搭載チップがパワーアップしたほか、バッテリー駆動時間は最大21時間から1時間のびて22時間に、Wi-FiはWi-Fi 6対応からWi-Fi 6E対応に、Bluetoothも5.0対応から5.3対応になりました。ポート数は変わらずThunderbolt 4ポートが3つ、HDMIポート、SDXCカードスロットを搭載しています。
M2 Pro/M2 Max搭載MacBook Pro(2023年)
M1 Pro/M1 Max搭載MacBook Pro(2021年)
Intel搭載MacBook Pro(2019年)
2023年モデル、2021年モデルと2019年モデルはその他にも違いがあり、ディスプレイでは画面上部のノッチがスリムになったことによりディスプレイサイズは16インチから16.2インチに拡大。Retinaから、より高精細なLiquid Retina XDRになり、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーが採用されました。
またAirPodsシリーズの空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングは、Intelチップ搭載の2019年モデルは非対応です。
M2 Pro/Max (2023年) |
M1 Pro/Max (2021年) |
Intel (2019年) |
|
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ディスプレイ | 16インチモデル: 16.2インチ ミニLEDバックライトディスプレイ 3,456 x 2,234 14インチモデル: 14.2インチ ミニLEDバックライトディスプレイ 3,024 x 1,964 共通: Liquid Retina XDR XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDR) SDR輝度:最大500ニト 広色域(P3) True Tone ProMotion |
16インチモデル: 16.2インチ ミニLEDバックライトディスプレイ 3,456 x 2,234 14インチモデル: 14.2インチ ミニLEDバックライトディスプレイ 3,024 x 1,964 共通: Liquid Retina XDR XDR輝度:1,000ニトの持続輝度(フルスクリーン)、1,600ニトのピーク輝度(HDR) SDR輝度:最大500ニト 広色域(P3) True Tone ProMotion |
16インチ LEDバックライトディスプレイ Retina 3,072 x 1,920 500ニト ー 広色域(P3) True Tone ー |
カメラ | 1080p FaceTime HD コンピュテーショナルビデオを活用した先進的な画像信号プロセッサ |
1080p FaceTime HD コンピュテーショナルビデオを活用した先進的な画像信号プロセッサ |
720p FaceTime HD ー |
オーディオ | 6スピーカー 内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽、ビデオ再生時の空間オーディオ対応 AirPodsシリーズ使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング対応 スタジオ品質の3マイクアレイ ハイインピーダンスヘッドホン対応のヘッドホンジャック マルチチャンネルオーディオ出力に対応するHDMIポート |
6スピーカー 内蔵スピーカーでのドルビーアトモスの音楽、ビデオ再生時の空間オーディオ対応 AirPodsシリーズ使用時の空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング対応 スタジオ品質の3マイクアレイ ハイインピーダンスヘッドホン対応のヘッドホンジャック |
6スピーカー ドルビーアトモス再生 ー スタジオ品質の3マイクアレイ ヘッドホンジャック ー |
ワイヤレス | Wi-Fi 6E (802.11ax) Bluetooth 5.3 |
Wi-Fi 6 (802.11ax) Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi (802.11ac) Bluetooth 5.0 |
ポート | Thunderbolt 4 x 3 HDMIポート SDXCカードスロット |
Thunderbolt 4 x 3 HDMIポート SDXCカードスロット |
Thunderbolt 3 x 4 ー ー |
バッテリー駆動時間 | ワイヤレスインターネット:最大15時間 Apple TVアプリの動画再生:最大22時間 |
ワイヤレスインターネット:最大14時間 Apple TVアプリの動画再生:最大21時間 |
ワイヤレスインターネット:最大11時間 Apple TVアプリの動画再生:最大11時間 |
価格:標準構成は14インチ、16インチともに約5万円高い設定
Apple Storeでの販売価格を2021年モデルと2023年モデルで比較してみると、標準構成は2023年モデルのほうが14インチ、16インチともに約5万円高くなっています。最上位構成では14インチモデルが約26.2万円、16インチモデルは約26.7万円高くなっており、100万円の大台に迫る価格になりました。
いずれも税込 | M2 Pro/Max (2023年) |
M1 Pro/Max (2021年) |
Intel (2019年) |
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標準構成 | 14インチ: M2 Pro:288,800円~ M2 Max:448,800円~ 16インチ: M2 Pro:348,800円~ M2 Max:498,800円~ |
14インチ: 239,800円~ 16インチ: 299,800円~ |
273,680円~ |
最上位構成 | 14インチ: 935,600円 16インチ: 972,600円 |
14インチ: 673,800円 16インチ: 705,800円 |
ー |
Source:Apple MacBook Pro 技術仕様 2023年モデル, 2021年モデル (1), (2), 2019年モデル (1), (2)
(asm)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-518535/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania