iPhone14向け有機EL(OLED)ディスプレイパネルに続き、iPhone15シリーズではついに、iPhone15 ProおよびiPhone15 Pro Max向けOLEDディスプレイパネルも供給するとみられる中国BOEの、iPhone向けOLEDディスプレイパネルの出荷数が急増しています。
一時失いかけていたAppleからの信頼を、取り戻しつつあるようです。
韓国サプライヤーを上回る成長を続ける中国BOE
2022年の、BOEのフレキシブルOLEDディスプレイパネルの出荷数は7,950万枚に達し、前年比で89%増となりました。これは、2020年と2021年を比較した成長率である22.6%と比べても大幅に伸びていることがわかります。
2022年の出荷数のうち、iPhone向けは3,100万枚を占めました。2022年上半期(1月〜6月)はiPhone13がモデル末期に近づきつつあったことで、当初見込みを下回りましたが、下半期(7月〜12月)はiPhone14発売の好影響で、多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)OLEDディスプレイパネルの出荷数が上半期比で140%以上増加しました。
MacBookおよびiPad向けOLEDディスプレイパネル供給も視野に
BOEによるiPhone向けOLEDディスプレイパネルの出荷数は引き続き増加する見通しで、iPhone15シリーズではついに、iPhone15 ProおよびiPhone15 Pro Max向けの低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)OLEDディスプレイパネルを供給するとみられています。
それに伴い、iPhone15シリーズ向けOLEDディスプレイパネルにおけるBOEのシェアは、iPhone14シリーズにおける6%から3倍の約18%に拡大すると、IT之家が伝えています。
また、BOEは今後3年間のうちに、MacBookおよびiPad向けOLEDディスプレイパネル、ミニLEDバックライト搭載ディスプレイ、折りたたみディスプレイを供給する可能性があると、同メディアは述べています。
Source:IT之家
Photo:Apple(米国)
(FT729)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-518620/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania