株式会社Ashiraseは、視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」が、米国で開催された世界最大級のテクノロジーの祭典「CES2023」において、「Innovation Award」を受賞したことを発表しました。
振動でルート案内
あしらせは、視覚障がい者が「1人で自由に歩ける」ことを実現すべく開発された、視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションシステムです。小型の振動デバイスと、スマートフォンアプリ(iPhoneのみ対応)による音声入力や案内で構成されています。
利用者が靴にデバイスを装着し、アプリで目的地を設定すると、あしらせが独自の振動アルゴリズムで目的地までのルートを案内する仕組み。スタート時や目的地付近、道に迷った際には、利用者の体の向きに合わせて、進むべき方向を知らせます。
また、曲がり角では振動する部位とテンポの組み合わせにより、曲がり角までの距離感と曲がる方向を知らせます。
デバイスは汎用性が高いUSB Type-Cケーブルで充電でき、2時間の充電で最大約12時間使用可能です。
「1人で自由に歩ける」ことをめざして
あしらせは、2023年1月に先行販売モデルとして200台程度の提供を開始する予定です。
一般的な歩道などのナビゲーションに加え、交通機関やショッピングモールや遊園地等、各支援サービスとの協力も進めているほか、言語を問わず世界中で使える点が強みであるとし、将来的には海外進出も進めていく方針を明らかにしています。
Ashiraseは、「当社は今回の『CES2023』への出展を契機に、国境を越え、世界中の視覚障がい者の方が、障がいを理由に何一つ諦めることなく、自分らしい人生を歩んでいただけるような支援ができたらと考えています」と今後の展望を語っています。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000080967.html
(文・Saki.A)
- Original:https://techable.jp/archives/191796
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:天野早紀