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AR観光案内や英国発の新位置情報システムも!北海道の行政オープンイノベーション、今年も実施

北海道・札幌市と近隣11市町村により構成されている「さっぽろ連携中枢都市圏」。

圏内では2020年から、国内外のスタートアップとの協働で「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」と名付けられた行政オープンイノベーションプロジェクトが進められてきました。

そして今回、3回目の実施となる2022年度の第一期採択プロジェクトが発表されました。全42件の応募の中から採択された3件のプロジェクトのうち2件は行政DXの推進、1件は最新テクノロジー技術を活用した観光サービスの創出プロジェクトとなっています。

行政DXで人にも環境にも優しく

2件の行政DXの推進プロジェクトのうち一つは英国企業「what3words Limited」、もう一つは北海道発の「株式会社komham」との協働プロジェクトです。

What3words Limitedが提供する位置情報システムwhat3wordsは、街中から従来の住所システムでは正確な位置を特定しづらい人里離れた場所に至るまで、世界中のあらゆる場所の正確な位置情報の特定・伝達を行うシステムです。

今回は恵庭市でそのwhat3wordsを活用したプロジェクトの実証が予定されています。

当市ではこれまで市民からの「市内のある地点で問題が発生した際の問合せ」に対して現場の正確な位置がわからず急行できない、職員の負担が大きいといった問題が発生しており、本プロジェクトではwhat3wordsの導入による解決を図っています。

もう一方の株式会社komhamとの協働プロジェクトは札幌市で実証実験される予定で、温室効果ガス排出量の削減や環境負荷軽減を目指します。

komhamは独自開発の微生物群「コムハム」を使用し生ごみを分解処理する「スマートコンポスト」を提供する企業で、導入によって生ごみ投入量や温室効果ガス排出量の観測が可能になります。

本プロジェクトではそれを活用し、市内屋外飲食イベントでのスマートコンポストの設置によりユーザービリティの確認や課題の洗い出しと温室効果ガス排出量の削減効果の設置効果を検証するねらいです。

AR案内でスポットを巡る

上記の行政DXの推進プロジェクトに加え、東京に本社を置く株式会社ビーブリッジとの協働による新観光サービスの創出プロジェクトが南幌町で実証されます。

ビーブリッジ社の観光スポットなどに関する散財した情報をプラットフォーム化したサービス「coconey」を用いたプロジェクトです。

さらにcoconeyのアプリにはARなどの最新技術を活用した道案内などの機能が搭載されています。

本プロジェクトでは、そのcoconeyの活用によるスポットやエリアの価値向上や賑わいの創出が期待されます。

PRTIMES: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000077173.html

What3words Limited: https://what3words.com/ja/about
株式会社komham: https://komham.jp/
株式会社ビーブリッジ: https://bebridge.com/

(文・大谷尊迪)

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