映画界のみならず世間からの注目も非常に高い、アカデミー賞のノミネート作品が今年も発表されました。しかし第95回アカデミー賞に、期待されていたApple TV+の映画「自由への道(原題:Emancipation)」はノミネートされませんでした。背景には主演のウィル・スミスが起こした暴行事件が関係しているとみられています。
名前はどこにも見当たらず
ジェニファー・ローレンス主演で話題のスタジオA24が製作を手掛けるドラマ「コーズウェイ」や、ジョナサン・アイブ製作総指揮の短編アニメーション映画「ぼく モグラ キツネ 馬」がアカデミー賞にノミネートされたのに、肝心の大作映画「自由への道」の名前はどこにも見当たりません。
この三作品はいずれもApple TV+で公開されていますが、「自由の道」だけは昨年のアカデミー賞で主演のウィル・スミスが暴行事件を起こしたことを受け、公開が延期されていました。
年内公開に漕ぎ着けたが
一時期は2023年に延期されるとの報道もありましたが、何としてでも本年度のアカデミー賞対象資格となるべく、Appleは2022年に前倒しで劇場公開に漕ぎ着けたと噂されています。
ウィル・スミスは司会のクリス・ロックに前代未聞の平手打ちを下したことで、アカデミー賞授賞式への出席を10年間禁じられていますが、作品自体のノミネートは可能だからです。
事実、アントン・フークワを監督に迎え、ウィル・スミスを起用した「自由への道」は、奴隷をテーマにした実話ベースの重厚な内容とあって、公開前から賞レースへの呼び声が高い作品でした。
Netflixに対抗して“量より質”を標榜してきたAppleとしても、作品賞を獲得した昨年の「CODA」に続き、二年連続でレッドカーペットで注目の的になる予定だったに違いありません。しかしそうした目論見は、平手打ち事件によって脆くも打ち砕かれてしまいました。
Source:AppleInsider
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania