Appleが発売を準備している複合現実(MR)ヘッドセットは、心と身体の健康を支援する機能が重視されている、とThe Informationが報じています。同デバイスは、2023年春に発表、秋に発売されると噂されています。
ヘッドセットを着用し、瞑想の世界へ
Appleの役員は、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)に対応したMRヘッドセットの機能として、瞑想やエクササイズの支援を含む健康・ウェルネスを重視している、とAppleのヘッドセット用コンテンツ戦略に詳しい複数の人物から得た情報としてThe Informationが報じています。
初期のデモンストレーションを体験した4人が、禅の世界に座る経験をしたそうです。
同様にデモンストレーションを経験した3人は、ドクター・スースの絵本「きみの行く道」(原題:Oh, the Places You’ll Go)の世界を歩き回り、絵本の世界と現実の世界が融合したような経験をしたと語っています。
The Informationは、同デバイスではSiriに音声でコマンドを伝えるだけでARアプリを作れるとも伝えています。
なお、これらのデモンストレーションは、2021年に行われたものであり、現在は方針が変わっている可能性もあります。Appleは2022年5月にも、役員会でMRデバイスをお披露目したと報じられています。
Apple Watchに続き、ヘッドセットも健康でヒット狙う?
Appleは、Apple Watchの発売当初のファッション重視路線からヘルスケアやフィットネス路線にシフトして成功しており、MRヘッドセットでも健康を重視する戦略なのかもしれません。
日本では提供されていませんが、Appleは自宅でフィットネスを楽しめるサブスクリプションサービスApple Fitness+と、目の前にインスタクターがいるように感じられるMRヘッドセットの親和性は高いように思われます。
春に発表、秋に製品出荷開始か
Appleが開発中のMRヘッドセットは、2023年6月の世界開発者会議(WWDC23)前に発表され、秋に製品出荷が始まるとBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。
2023年に発売されるMRヘッドセット「Reality Pro」は、高い処理性能を持ち、多くのカメラを搭載する上位モデルで、2,000ドル〜3,000ドル(現在のレートで26万円〜39万円程度)と高価になると予想されています。
Appleはその後、普及価格帯のモデル「Reality One」を投入するとも噂されていますが、機能をARに絞り込みメガネ感覚で利用できるデバイスの開発は大幅に延期されたと伝えられています。
Source:The Information via AppleInsider
Photo:Antonio De Rosa
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-521240/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania