Appleは2024年モデルのiPad Proで有機EL(OLED)ディスプレイを導入、その後、MacBookにも順次展開していくと噂されています。
これらのOLEDディスプレイはiPhone14シリーズなどに搭載されているものと異なり、輝度が2倍、寿命が最大4倍に延びる2層・スタック型になるとの報道が以前からなされています。
Patently Appleが、2層・スタック型OLEDディスプレイの特徴を解説しています。
リジッドOLEDとフレキシブルOLEDの製造方法を応用
Patently Appleは2層・スタック型OLEDディスプレイについて、フレキシブルOLEDとリジッドOLEDの製造技術を組みあわせて作られるハイブリッドパネルであると説明しています。
フレキシブルOLEDディスプレイは、iPhone14シリーズに搭載されているものです。
2層・スタック型OLEDディスプレイでは、リジッドOLED用ガラス基板と、フレキシブルOLEDのTFE(Thin Film Encapsulation)プロセスを組み合わせた、両者の「ハイブリッド」構造になる見通しです。
その上で、iPad用2層・スタック型OLEDディスプレイの製造工程では、ガラス基板を薄く加工するためのエッチング工程が追加されている模様です。
エッチング加工にてパネル厚を0.7ミリ薄型化
エッチング工程では、0.5ミリ厚のガラス基板を0.15ミリに加工します。
2024年モデルのiPad Pro用2層・スタック型OLEDディスプレイを供給するLG DisplayとSamsung Displayは、この工程をそれぞれAvantecとChemtronicsに外注するとみられています。
これにより、ガラス基板の厚さが2枚合わせて1ミリになるところを、エッチング加工にて0.3ミリに抑えることが可能になると、Patently Appleは説明しています。
Source:Patently Apple
Photo:TFEの特徴/協立化学工業,Apple(米国)
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-522921/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania