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富士通、ドイツのサーキットにおける安全対策にAI技術を活用したデジタル支援を本導入開始

富士通は、ドイツのサーキット運営会社であるニュルブルクリンクにおけるレースの安全対策に、AI技術を活用する包括的な支援を行っています。

今回第一弾として、世界最長で多数のカーブを持つ難易度の高い同社の常設レーストラック「ノルドシュライフェ」に、AI技術を活用した安全対策強化に向けたシステムの実証実験を2022年に実施。2023年1月より本導入を開始したと発表しました。

レーストラック実証実験の詳細

2022年に行った実証実験では、レーストラックの内2.8kmの区間に8台のHDカメラを光ケーブルで接続し、AI機能を搭載したシステムを構築しました。

これによりHDカメラカメラからの映像をAIがリアルタイムで監視および判断し、レーストラック場のディスプレイを介して即座に危険をドライバーに警告できるようになりました。このシステムによりほかの車両や人との接触事故を未然に防止することが可能となりました。

ニュルブルクリンクは、2025年のグランプリレースシーズンまでに本システムの実運用開始を目指しており、富士通は今後2年間で「ノルドシュライフェ」のレーストラック全域21kmの監視による安全対策を支援する予定です。

導入の背景

これまでニュルブルクリンクのレーストラックでの安全対策は、トラックマーシャルたちが旗を振ることやラジオ放送を活用しドライバーに危険の警告や事故発生などを伝えていました。しかし、こちらの手段では救助が来るまでに時間がかかり、ときにはコースが閉鎖されレースに多大な影響があるなどの課題が生じていました。

富士通のAIを用いたレーストラックのデジタル支援のシステムは、今後の適用拡大を見据え、モジュール設計を採用した拡張性の高いシステムを採用しています。

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000093942.html

(文・橋本憲太郎)

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