Apple Payでの購入額を、一括ではなく6週間の期間で4回に分けて利子無しで支払うことができる後払いサービス「Apple Pay Later」のテストが、Apple Store従業員を対象に行われているとの情報が入ってきました。サービスの公式展開は近いとみられています。
Apple Storeは新サービスのテストに向いている?
匿名のApple Store従業員によれば、Appleは今週後払いサービスのテストをスタッフ間で開始したとのことです。
AppleがApple Store従業員を対象に新サービスのテストを行うのは今回が初めてではありません。2019年のAppleのクレジットカードApple Card導入の際にも、直営店のスタッフでサービスをテストしていたのが記憶に新しいところです。
Appleはオフィス勤務の従業員向けに後払いサービスのテストをすでに行っていましたが、今回Apple Storeにもテスト範囲を拡大した模様です。Apple Storeは米国だけで270の店舗あり、8万人のスタッフが働いているため、大規模なテストを行うには向いているようです。
Appleはサービス展開のため新会社を立ち上げ
後払いサービス「Apple Pay Later」は当初、昨年9月のiOS16リリース時に同時に導入される予定でしたが、準備に予想以上に時間がかかっており、今年までずれ込んでいます。
後払いサービスのため、AppleはApple Financingという新たな子会社を立ち上げる必要があったといいます。新会社により、パートナーの手を借りることなく、後払いサービスの展開が可能になるとのことです。
Appleは、より高額な購入額を数カ月にわたって分割支払いできる(こちらは利子有り)別のサービスをGoldman Sachsと組んで開発しているともいわれていますが、こちらはまだ発表には至っていません。
Appleが金融サービスにより注力しているのは興味深いと言えます。同社は2日、2023年度第1四半期(2022年10月〜12月)の業績を発表しましたが、サービス部門の売上高は前年同期比で6%増加しており、第1四半期の売上高として新記録を達成しています。
Source:Bloomberg
Photo:Apple
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania