中国BOEの最高経営責任者(CEO)であるGao Wenbao氏が、第8世代有機EL(OLED)ディスプレイパネルの製造に必要な蒸着装置の購入を目的にキヤノントッキを訪問することが明らかになったと、競合メーカーであるSamsugn DisplayやLG Displayを有する韓国のメディア、The Elecが報じました。
BOEもラップトップやタブレット向けOLED開発を本格化か
Appleは、iPad Pro(2024年モデル)やMacBook Pro(2025年モデル)向けの第8世代OLEDディスプレイパネルについて、サプライヤーに対しキヤノントッキ製の蒸着装置の導入を要請したとの噂があります。
今回のWenbao氏の動きがこれに関連している場合、BOEもiPad Pro(2024年モデル)やMacBook Pro(2025年モデル)向けのOLEDディスプレイパネル受注を目指している可能性があります。
キヤノントッキ製蒸着装置の納入は最初にLG Displayになされるとみられており、それにSamsugn DisplayとBOEが続いている模様です。
今後、BOEの供給割合増加見込み
iPhone14シリーズ用OLEDディスプレイでは受注枚数が3位に甘んじているBOEですが、iPhone15シリーズでは大きく躍進、iPhone16シリーズではSamsugn DisplayとLG Displayを抑えて供給枚数首位の座に躍り出る可能性もあるとの見方も出ています。
同社は競合2社よりも安い卸価格を提示しているとの噂もあることから、ユーザーにとって値上げ回避につながることが期待されます。
同様に、iPad Pro(2024年モデル)やMacBook Pro(2025年モデル)向けOLEDディスプレイパネルをBOEも供給することになれば、サプライヤー間の競争が激化し、結果的にユーザーにとって好ましい状況になることも考えられます。
Source:The Elec
Photo:Apple(米国)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania