Appleはサプライチェーンの脱中国化を目指しており、インドを次の生産拠点の候補先として選んでいます。しかしながら、インド製の部品の品質に問題があり、大きな障害となっている、と英Financial Timesが報じています。
歩留まり率はわずか50%?
Financial Timesは14日、Appleサプライヤーのうちの1社であるTataグループが直面している現状について伝えています。FTいわく、同社の南インドの生産施設で製造される部品のうち、iPhone組み立てを担うFoxconnに送られるのに値する品質の部品はわずか全体の半分程度であるとのことです。
50%の歩留まり率というのは、Appleが目指す「欠陥ゼロ」という目標にまったく合致しません。加えて、物流、関税、インフラもTataグループのインドでの事業拡大の障壁となっているようです。
別のAppleサプライヤーもインド従業員の増員を発表
Appleの充電器などを製造するフィンランド企業Salcompもインドでの生産拡大を進めており、次の3年間で現地勤務の従業員数を25,000人にまで増員すると発表しました。
インドで部品生産を行う際の課題として、ハーバード・ビジネス・スクールの教授も物流を含むインフラの不整備を挙げています。
AppleがサプライヤーのWistronとFoxconnを介してインドでiPhoneの組み立てを開始したのは2017年のことです。Apple全体の生産に占めるインドの割合は現在ところ5%〜7%とされていますが、インド貿易相は25%を目標として掲げています。
Source:Financial Times
Photo:Apple
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania