iPhone16 Proシリーズ向け有機ELディスプレイ用のディスプレイドライバICは、Novatek(聯詠科技)が、中国BOEとLG Display向けに供給するとChina Timesが報じました。
積極的な価格戦略(競合他社よりも安く価格での納入)を採用するBOEがiPhone16 Proシリーズ向けOLEDディスプレイを供給する場合、同シリーズの販売価格は値上げされず、現行モデルと同程度になると期待されます。
iPhone15用OLEDをBOEが最多数供給することで本体価格の値下げ実現も!?
ドライバICのNovatek、iPhone Pro向けサプライヤーに?クオ氏情報
Proシリーズ用ディスプレイ供給元が3社に!?競争激化期待
JP Morganの調査によれば、NovatekはiPhone16 Proシリーズ向けOLEDディスプレイ用DDIを、BOEとLG Displayに供給するとのことです。
iPhone14 Proシリーズ向けディスプレイは、Samsung DisplayとLG Displayが供給しています。
次期モデルのiPhone15 Proシリーズでも、両社が供給すると予想されています。
iPhone用部品で高額なものの1つであるOLEDディスプレイ
Proシリーズは低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)OLEDディスプレイを搭載していることから、iPhone14およびiPhone14 Plus向けの低温多結晶シリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)有機EL(OLED)よりも製造する際の技術的難易度が高いとみられています。
ただし、その分、同製品のAppleへの卸価格が高いことからサプライヤーは高い利益を確保することが可能です。
この分野にBOEが参入するとの噂は以前からあり、今回の報道とあわせて考えると実現に向けて着実に進んでいるように見受けられます。
品質面での問題がないのであれば、新規サプライヤー参入による卸価格値下げ競争の激化は販売価格の維持、値下げへの期待に繋がる歓迎すべき状況です。
Source:China Times
Photo:Apple(米国)
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-524716/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania