読売新聞は2月23日、愛知県警が他人のSIMカードを不正に入手し、アプリを操作して被害者の口座から約600万円を送金した容疑者2名を再逮捕したと報じました。両容疑者は既に詐欺容疑等で起訴されています。
他人のSIMカードを不正に入手
読売新聞によると、容疑者らは偽造した免許証を使って他人のSIMカードを再発行し、その後金融機関のアプリを使って約600万円を不正に送金した疑いがかけられています。
被害者の電話番号が登録されたSIMを再発行することで、銀行アプリ等で必要となるSMS認証において被害者になりすますことが可能となります。
SIMが再発行されると従来のSIMカードは利用できなくなるため、被害者はスマートフォンでの通信等が制限される中で、なすすべ無く容疑者達に不正送金処理をされてしまったものと思われます。
SIM発行後に銀行アプリ等を乗っ取り不正送金する手口は「SIMスワップ」と呼ばれており、TBSによると2021年頃から米国等で急増しています。愛知県警は、SIMスワップの手口での逮捕は今回の事例が日本初と述べています。
また、日本においては他人になりすましてSIMを再発行する行為が「闇バイト」として募集されており、今後日本でも被害が増加する危険性もありそうです。
Source:読売新聞, TBS
Photo:愛知県警
(seng)
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